【Digital Platformer株式会社さま】フリーランス活用でIPO準備を加速 | ブロックチェーン事業の成長戦略

2024.09.30

左から弊社担当 前田、取締役CAO/CHRO 松井さま、取締役COO 佐藤さま

Digital Platformer株式会社さまは、ブロックチェーン技術を活用し、デジタル地域振興券や分散型ID、デジタル地域通貨発行プラットフォームを自治体や企業に提供しています。

2024年には、日本初となる預金型ステーブルコインの発行を地方銀行と共に実現するなど、社会の多様なニーズに応える先進的なフィンテックプラットフォームの開発に取り組んでいます。

今回、取締役COOの佐藤さまと取締役CAO兼CHROの松井さまは、リソース不足という課題を解決するため、フリーランスの力を活用されました。なぜフリーランスという選択に至ったのか、その背景や成果についてお話を伺いました。

フリーランス活用を選択した背景について

貴社のビジネスモデルを教えてください

佐藤さま:当社は、ブロックチェーン技術を駆使して社会の仕組みを大きく変革することを目指しています。

ブロックチェーンといえば仮想通貨をイメージされる方が多いかもしれませんが、私たちはその中核をなす「分散型台帳技術※1」を活用し、データ管理の安全性と透明性を飛躍的に高め、さまざまな分野におけるイノベーションを推進しています。

具体的には、個人が自身の情報を主体的に管理し、必要な場面で安全に証明できる仕組みとして、DID / VC※2発行管理サービス「SHIKI」を開発しました。さらに、ブロックチェーン技術を基盤にしたステーブルコイン「KAN」も発行しています。

ステーブルコインとは、価格変動リスクを抑えたデジタル通貨であり、スマートコントラクト技術※3と組み合わせることで、契約の自動実行を可能にし、取引の安全性と信頼性をさらに高めることができます。

このように、私たちはブロックチェーン技術を駆使して、新たな社会インフラを築き、持続可能な未来を創造することを目指しています。

※1 分散型台帳技術:データを中央管理者を持たずに複数のコンピューターに分散して記録・管理する技術。改ざん耐性が高く、透明性が高いという特徴を持つ。
※2 DID / VC(分散型IDと認証証明):個人が自身の情報を管理・証明するためのデジタルIDと、それを検証するための証明書。個人情報のプライバシー保護と自己主権の確保に役立つ。
※3 スマートコントラクト技術:契約条件をプログラム化し、ブロックチェーン上で自動的に実行する技術。仲介者を必要とせず、契約の効率化と信頼性向上に貢献する。

どのような課題があったのでしょうか?

佐藤さま:私たちはベンチャー企業として、ブロックチェーン技術で世の中を変革するという強い使命感を持っています。

限られたリソースの中で開発に集中するため、ビジネスやバックオフィスの人員は最小限に抑え、固定費を増やさずにリーンな体制を維持する必要がありました。また、将来的なIPOを見据え、ガバナンスや経理の強化も急務でした。

しかし、スタートアップ段階では経験豊富な人材の確保が難しく、正社員の採用は容易ではありません。

会社経営をしていたときのメンバーをアドバイザーとして迎え入れるなど工夫してきましたが、内部管理体制の整備やガバナンスのチェックを外部の視点から行うには、常勤に近い形で即戦力となる人材が必要です。

そんな中、Hajimariさんのサービスを知り、ぜひ活用したいと考えました。

Hajimariへどのような人材をオファーしたのですか?

松井さま:最初にオファーしたのは、経理に精通していて、実務もこなせるプロフェッショナルです。

当社はIPOを目指しているため、IPOに関する知見も求めていました。担当の前田さんに相談したところ、すぐに適任者としてN.Mさんをご紹介いただきました。

その後、セキュリティガバナンスやコンプライアンスの専門家が必要となり、再度前田さんに相談したところ、K.Cさんをご紹介いただきました。

Digital Platformer株式会社さまへ参画したフリーランス

N.Mさん43歳
経理・財務・労務など幅広い経験を持つプロフェッショナル。

BIG4でシステムコンサルタントとしてERPシステム導入を経験し、160名規模のプロジェクトをPMOとして管理。その後、税理士事務所にて記帳代行や税務申告を担当。直近では広告運営コンサル会社で経理や労務などのコーポレート業務全般を1人で運営。米国公認会計士資格を持つ。

K.Cさん
経歴非公開

フリーランス活用の成果について

N.Mさんにはどのようなポジションで入ってもらいましたか?

松井さま:N.Mさんには、経理のビジネスパートナー(BP)として参画していただきました。ちょうどその頃、経理部門に第二新卒の応募があり、N.Mさんに新人教育もお願いできないかと相談したところ、快く引き受けてくださいました。

結果として、経理全般を統括する役割に加え、新人の育成も担当していただくことになりました。

佐藤さま:経理業務だけでなく、管理会計の側面についてもお願いしています。具体的には、原価の把握やその自動化に関して、エンジニアと連携しながらアドバイスをいただいています。

自動化ツールの提案や、実際に手を動かして作業を進めてくださるので、非常に頼もしい存在です。

N.Mさんが参画した成果はどうでしたか?

松井さま:N.Mさんが参画してくれたおかげで、経理や会計の業務が大幅に効率化されました。彼女は当社の業務を深く理解し、その知識や経験を活かして適切な対応をしてくれます。

また、業務の改善が必要な点についても積極的に提案を行い、実際に改善を進めてくれています。新人教育にも熱心に取り組んでいただき、本当に助かっています。

K.Cさんにはどのようなポジションで入ってもらいましたか?

佐藤さま:K.Cさんには、セキュリティ強化と金融ライセンス取得を戦略的に進めるという重要なポジションで参画いただきました。

当社はベンチャー企業でありながら、電子決済を取り扱う上で金融ライセンスを取得する必要があり、このプロセスには高度な専門知識と実務経験が必要です。

特に、セキュリティ面の強化とライセンス取得に必要なガバナンスコードの策定は、机上の知識だけでなく、実際に手を動かしてきた経験が不可欠です。

K.Cさんと初めてお会いしたとき、「実務的にできる範囲でやっていきましょう」と言ってくださったのですが、これがまさに私たちが求めていた理想的なアプローチでした。

ベンチャー企業である当社は、大企業とは異なり、限られたリソースの中で成果を出す必要があります。K.Cさんはその現実をしっかりと理解し、実行可能な範囲で最大限の貢献をしてくれています。

K.Cさんのように、実務経験と戦略的思考を兼ね備えた人材は非常に希少であり、彼の参画は当社にとって大きな力となっています。

K.Cさんが参画した成果はどうでしたか?

佐藤さま:K.Cさんが参画してくれたおかげで、金融ライセンス取得に向けたITセキュリティ体制強化の具体的な計画が大きく前進しました。

金融ライセンス取得には、ITセキュリティに関する100項目以上におよぶルールや基準を満たす必要があります。K.Cさんは、これら全てを見直し、ギャップ分析を行いました。

通常、このような業務はコンサルタント会社に外注し、マネージャーを含む数名のスタッフが数ヶ月かけて行うものです。しかし、K.Cさんはそれを一人でやり遂げました。彼の貢献がなければ、この作業にはさらに時間がかかっていたでしょう。

加えて、K.Cさんは日本語が堪能で、海外のセキュリティパートナーとのミーティングでもとても頼りになります。彼はパートナーの技術にも興味を示し、K.C.さんの意見が決め手となって、そのパートナーと契約することもありました。

K.Cさんのようなプロフェッショナルは、仕事を選ぶ側の人材です。ですから、私たちはK.Cさんが「楽しめる」ような挑戦的な仕事を提供し、長期的なパートナーシップを築きたいと考えています。

フリーランス活用という手段について

プロパートナーズを活用してみていかがでしたか?

松井さま:プロパートナーズの担当、前田さんの実力を強く実感しました。ほんの数十分のやり取りで、私たちのニーズに完璧に合致する人材を紹介してくださったことには、本当に驚きました。

エージェント側が私たちの要望を正しく理解していなければ、フリーランスとの協業は成功しなかったでしょう。N.MさんやK.Cさんのような理想的な人材を紹介してもらえたのは、前田さんの深い理解と丁寧な対応のおかげだと心から感謝しています。

佐藤さま:私は普段、エージェントに人材探しを任せるタイプですが、今回K.Cさんを紹介してもらう過程で、前田さんの質問が非常に的確だと感じました。

オファーする側はどうしても理想論に偏りがちになるのですが、前田さんは仕事内容や人材要件を現実的に捉え、市場や人材の状況を踏まえた質問をしてくれました。

恐らく、プロパートナーズでのフィードバックも参考にしながら、人材との相性についても考慮してくれたのでしょう。こうした細やかな配慮が印象的でした。

Digital Platformer株式会社さまにとってフリーランス活用という手段とは?

松井さま: 私は必ずしもすべての人がプロパーである必要はないと考えています。

特に、当社のようなベンチャー企業では、プロパーとフリーランスの双方の強みを活かし、それぞれの役割を分担することでWin-Winの関係を築けると考えています。

佐藤さま: 私が以前コンサルティング業界にいた頃、企業がフリーランス人材を効果的に活用できるサービスを提供したいと考えていました。

海外では、個人の専門性を活かして働くことが一般的ですが、日本ではいまだ終身雇用制度が根強く、フリーランスの活用が進んでいないと感じています。日本企業、特に大企業が外部人材を積極的に活用し、多様な視点を取り入れることは非常に重要です。

プロフェッショナルな人材が最大限の力を発揮できる環境を作るには、企業側の意識改革も必要であり、Hajimariさんはまさにそれを実現しようとしています。私たちもHajimariさんと共に、社会を変革していく一助となれればと考えています。

フリーランス活用が切り拓く未来

Digital Platformer株式会社さまは、ブロックチェーン技術を駆使して社会の仕組みを変革するというビジョンを掲げ、その実現に向けてフリーランスの力を積極的に活用しています。

リソースが限られるベンチャー企業にとって、即戦力となるプロフェッショナル人材を迅速に確保することは、業務効率化やイノベーション創出において不可欠です。

同社はIPOを目指す中で、高度な専門知識やセキュリティガバナンス強化といった複雑な課題に直面しましたが、優秀なフリーランス人材の参画により、大きな成果を上げられました。

フリーランス活用は、単なるリソースの補充ではなく、企業に新たな視点と技術をもたらし、持続可能な成長を支える重要な戦略となります。今後も、フリーランスの力を効果的に活用することで、さらなる企業成長と社会発展への貢献が期待されます。

今回の事例のソリューションサービス

「ITプロパートナーズ」は、採用業務に工数をかけられないスタートアップ・ベンチャー企業ならではの課題を解決に導く人材マッチングサービスです。従来の雇用形態にとらわれない新しいスタイルでプロフェッショナル人材の活用をご提案いたします。即戦力となるITフリーランスを最短60分でご紹介することが可能なため、迅速に人材を確保したい企業さまにも最適です。

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「Financeプロパートナーズ」は、ハイスキル経理/財務人材を業務委託でご紹介するサービスです。「経理人材の退職により、即戦力のリソースが足りない」「IPO直前期で、IPO準備業務のリソースが足りない」といったニーズを解決する「経理財務の即戦力人材」をご紹介いたします。

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