【Algoageさま】正社員不足のなか、200人規模の事業成長を先取りしたフリーランス活用術

2024.02.13

左から、コーポレート部門部門長 大野さま、事業責任者 横山さま

2018年に創業した株式会社Algoage(アルゴエイジ)さんは、合同会社DMM.comの子会社で、DMMチャットブーストCVという、新規顧客のコンバージョンに特化したチャットボット型広告サービスを提供しています。

創業当初は東京大学で機械学習の研究をしていたメンバー2名だけでしたが、フリーランスの活用によってわずか2年で200名ほどの規模に急成長しています。今回はフリーランスを活用した背景やその成果について、事業責任者の横山勇輝さまと、コーポレート部門部門長の大野愛加さまにお話を伺いました。

フリーランス活用を選択した背景について

貴社のビジネスモデルを教えてください

横山さま:我々はDMMチャットブーストCVという「マーケティング領域の完全成果報酬型チャットボットサービス」を運営しております。

広告主のクライアントに対して、LINEのチャットボットを弊社で構築し運用しているため、そのようなシナリオを作れる人材や営業できる人材、それらのプロダクトを作れる開発者のような方が必要なビジネスモデルになってきています。

どのような課題があったのでしょうか?

横山さま:弊社は2年前は25名ほどの規模でしたが、今では200人ほどの規模に急拡大しています。会社が著しく成長しているからこそ、そのポテンシャルにどうやって人が追いつくか?という点が、この2年間の課題でした。

なぜフリーランス活用という手段を選択したのですか?

横山さま:もちろん、正社員でそれだけの人数の採用ができるなら、それはそれで良いかと思います。

しかし変化が激しく、急激に競合が市場に参入し、人材の取り合いになっている状態を考慮すると、フリーランスを活用してスピードを重視するという選択が良いと考えました。今振り返ってみても、フリーランス人材の活用は非常に重要な戦略だったと感じています。

Hajimariへはどのような人材をオファーしたのでしょうか?

大野さま:最初はマーケターやエンジニアの方を中心にオファーしました。正社員のエンジニア採用にとても苦戦していた時期だったため、業務委託で優秀な方を採用しようと考えました。

横山さま:直近では、経営戦略における意思決定のメンタリングをして頂けるような方や、事業広報のような大きな論点を丸ごと持てる方などにも参画して頂いています。今となってはフリーランスの方々の力をレバレッジして、一緒に事業を経営していくようになっていますね。

Algoage社さまへ参画したフリーランス

Y.Kさん31歳
「株式会社前人未到」創業者、「COuld株式会社」創業者

エンジニア採用、特にダイレクトリクルーティングに強みを持つ人事。エンジニア採用支援に特化した前人未到社を創業し、これまでに数多く(約100社)の企業様にて、エンジニア採用のプロジェクトオーナーとして採用成功に導く。LAPRAS、Findy、forkwell、ビズリーチ、Greenなど多数のエンジニア媒体でのスカウト運用実績を持つ。

S.Kさん33歳
株式会社ペロリに入社後、株式会社LIBERAの取締役へ転身。現在は株式会社HOMESICKの代表取締役

デジタル文脈におけるマーケティング戦略や事業計画に基づいたプロモーション戦略に強みを持つ。女性向けプラットフォーム「MERY」を扱う株式会社ペロリにて、初期メンバーとして、TVCMや広告企画、イベント企画などユーザー獲得のための幅広いマーケティング施策を展開。その後株式会社LIBERAの取締役として、日本トップモデルである「ローラ」のYouTube企画制作を行い、同時に「ローラ」プロデュースのブランド立ち上げのサポートを行う。現在は、デジタル文脈におけるマーケティング支援を行う株式会社HOMESICKの代表として、電通社や博報堂社と協業しナショナルクライアント向けた支援を実施。

H.Kさん31歳
株式会社リクルートに入社後、dely株式会社に転職

PMMとしての経験が豊富で、サービス企画/事業戦略〜マーケティング戦略が得意。早稲田大学を卒業後、株式会社リクルートに入社。ホットペッパーグルメのクライアントマーケティングコンサル、スタディサプリ進学の事業部にて大学などtoB向けHRテックの新規サービスの企画立案、PoCの実施を経験。その後dely株式会社へ転職し、クラシルのサブスクリプション型有料会員における事業責任者として事業戦略や人員配置、予算及びKPI管理等も担う。

U.Sさん43歳
DeNA社、マネーフォワード社、STORES社出身

受託開発会社にてミドルウェア系・バックエンドエンジニアを経験。その後DeNA社にて、海外向け広告系システムのバックエンド開発、テストの自動化、インフラを経験。マネーフォワード社では、自社プロダクトの開発と採用広報でのイベント登壇、記事執筆も担う。現在はSTORES社にて、買収先企業のシステム負債の改修を主導。その他複数のマイクロサービス開発に従事。

N.Sさん25歳
電通西日本に入社後、現在は独立しフリーランスかつ「おもいばこ」の副代表

広告運用に強みを持つマーケター。大学卒業後、電通西日本に入社し、デジタルマーケターとしてWEB広告運用の戦略設計から分析/改善までを担当。リスティング広告、SNS広告運用に従事し、月間10万円〜700万円と幅広い運用額を経験。クライント様のご依頼に沿ったPDCAを実施し、満足度の高い結果を残す為のノウハウを身に付ける。現在はふフリーランスマーケターとして働く一方、「結婚・出産など人生の節目に感じた想いを未来に届ける」ことをミッションとした「おもいばこ」というサービスの副代表として活躍。

フリーランス活用の成果ついて

フリーランスの方々にはどのようなポジションで入ってもらいましたか?

大野さま:エンジニアやマーケターポジションはもちろんですが、事業広報や事業戦略を一緒に考えていただくようなポジションもご相談させて頂いています。特に今は後者のようなポジションをメインでご相談させて頂いています。

正社員とフリーランスはどのように棲み分けをされているのでしょうか?

大野さま:実は、正社員とフリーランスのポジションは明確に分けてはいません。「正社員だから、業務委託だから」という線引きが決まっていないところが、むしろ良い点だと感じています。

私がジョインした3年半前のタイミングでも、優秀な方であれば正社員であるというこだわりは全くありませんでした。むしろ優秀な人をレバレッジして、事業を前に進めようという思想が強い会社だったので、あえて切り分けないところが良かったと思っています。

参画されたフリーランスはどんな方々でしたか?

横山さま:正社員と変わらないコミットをしてくれるという点が非常にポジティブサプライズでした。「業務をお願いするフリーランス」というより、会社のコアとなるポジションも担って頂ける方が多い印象です。

大野さま:Hajimariさん経由のパートナーは、正社員のように責任をもって取り組むフリーランスの方が多いです。フリーランスの方が正社員を引っ張ってくれていると感じています。

どのように課題解決を進めてもらったのでしょうか?

横山さま:エンジニアの採用に困っていたタイミングで、アドバイザーの方に入って頂いたことにより、技術的に成長できる環境ができました。

また、エンジニア自身に魅力的な環境ができただけでなく、エンジニアの採用担当もHajimariさんから採用させてもらうことで、「エンジニア採用」という課題全体に対してアプローチができています。


どのような成果があったのか教えて頂いても宜しいでしょうか?

横山さま:弊社は約200人の規模のうち、正社員は65人ほどしかいません。その人数の正社員では、200人規模の事業成長を賄えきれなかったため、フリーランスの方を活用して事業成長を先取りすることができたのは大きな成果だと思っています。

貴社の今後の方針についてもお伺いしてよろしいでしょうか?

横山さま:今の事業をどう拡張していくか?はもちろんのこと、新しい事業の立ち上げなど、常にチャレンジをし続けるのがAlgoageです。その分リスクも大きいですが、だからこそこれからも積極的にフリーランスを活用していきたいと考えています。

チャレンジを止めたくないからこそ、そのパートナーとしてフリーランスの方に尽力して頂きたいなと思いますね。

フリーランス活用という手段について

プロパートナーズを活用してみていかがでしたか?

大野さま:フリーランスを紹介しているエージェントはたくさんいますが、Hajimariさん経由のフリーランスは、「事業をより良くしたい」「業務委託でも正社員と同じレベルでコミットしていきたい」という人が多いです。

横山さま:とにかく人材の提案が早いです。必要と言えば1週間以内に良い方を紹介して頂いた実例もあり、非常に助けられています。

フリーランスを活用する上で気をつけるべきポイントや失敗などはありましたか?

大野さま:フリーランスの方が弊社に入って何を実現したいかは、お互い見極めていると思っています。お金を稼ぐ手段と捉えている方もいれば、さらなるスキルアップのために弊社を求めている方も多いです。我々は後者の方と一緒に事業を加速させたいという想いが強いので、顔合わせのときは何を実現したいか、それがAlgoageに合っているのかは、一回目の面談の際に腹を割って話すようにしています。

横山さま:一度ジョインして頂いた上で、お互いに「合わないな」と感じたらすぐに手を引けるのもフリーランスの良さだと思います。スピードが優先できているという意味でも、失敗と感じることはない、あってもそれは「小さな失敗」で済んでいます。

大野さま:我々としては、例え失敗したと感じることがあっても、それが今後の学びになるという価値観で、フリーランスの方とお会いしている気がします。

Algoage社さまにとってフリーランス活用という手段とは?

横山さま:我々からするとすでに必須なものとなっており、急速な事業成長には欠かせない採用のスタンダードだと思っています。我々のような急成長している企業と、優秀な方との新しいマッチング方法という捉え方もできますね。

大野さま:フリーランスの方々に参画して頂くことで、「正社員のモチベーションが上がる」「組織が活性化する」といったムーブメントが起きると思っています。そのような側面を考えても、今後もフリーランスの方々に頼っていきたいと考えています。

まとめ

急成長する市場、組織には欠かせないフリーランス活用という手段

株式会社Algoageは、急成長する組織の中でフリーランスを活用し、事業成長を先取りすることに成功しました。

いわゆる実務作業での活用に留まらず、採用や経営戦略、事業広報のようなコアを担うポジションとしても、フリーランスを活用することは可能です。

確かに正社員を採用すれば雇用期間に期限がなく、企業への長期的な活躍、貢献が期待できるかもしれません。育成に一定の時間を費やすことができるため、将来的には即戦力に育てあげられるというメリットもあるでしょう。

しかし、変化の激しい市場の中で「いち早く優秀な人材を獲得できる」こと、「既存の正社員では補えないスキルやノウハウを獲得できる」ことを踏まえると、フリーランスという選択肢は今後ますますスタンダードになっていくのではないでしょうか。

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