【天満病院グループさま】採用実績が3倍に!M&Aによる組織課題をフリーランス活用で解決した方法

2026.06.02

HR戦略部長 森川さま

天満病院グループさまは、病院・介護・福祉などのトータルヘルスケアを多角的に展開している企業です。積極的なM&Aにより従業員800名規模へと急成長を遂げる一方で、法人ごとに異なる就業規則の統合や、十分に活用しきれていない管理システムの再構築といったバックオフィス基盤の整備が急務となっていました。

しかし、スピード感が求められる環境下で専門人材の採用は難航し、社内リソースだけでは体制構築が追いつかないという課題を抱えていたことから、フリーランス活用を決意されたといいます。

今回は、HR戦略部長の森川さまに、フリーランス活用を選択した背景や組織課題の解決、具体的な成果について伺います。

フリーランス活用を選択した背景について

貴社のビジネスモデルや組織体制を教えてください

森川さま:当グループは、今年で創立50周年を迎えました。もともとは徳島県で始まった病院なのですが、地方における病院ビジネスは人口減少に伴う需要減という課題を抱えています。そのなかで組織を維持・発展させるためには拡大が必要だと考え、介護施設などの展開やM&Aを積極的に進めてきました。

現在は徳島に留まらず、兵庫県や大阪府に進出して4年目になります。大阪では買収を通じて拠点を増やし、現在は約20施設を展開、従業員数は大阪エリアだけで約800名規模となりました。さらに海外展開として、マレーシアでクリニックを開設するなど、多角化を進めています。

私たちは、地域に根差した「トータルヘルスケア」を提供できる組織を目指しており、病院・介護・福祉をはじめ、保育園や障がい者施設、薬局なども運営しています。本部の機能としては、各施設の運営を支える間接部門としての役割に加え、経営コンサルティング的な側面も担っています。

今後もさらなる規模拡大に向けて、継続的なM&Aを予定しています。

どのような課題があったのですか?

森川さま:多角的な事業展開をしているがゆえに、「この会社は何をしている組織なのか」という実態が外部から分かりにくいという側面がありました。

病院でもなく、介護福祉だけに特化しているわけでもない。そのため、リソース確保のために人員募集を行っても、当社のマーケットに合致する人材にはなかなか出会えませんでした。

また、黒字化に向けてスピード感が求められる非常にチャレンジングな環境であるため、相応の素質も問われます。マルチタスクに対応できる汎用性の高い人材が求められるものの、採用は難航していました。

最終的には業務を縦割り化して対応せざるを得ず、そうしなければビジネスが成り立たないという危機感がありました。

なぜフリーランス活用という手段を選択したのですか?

森川さま:私は前職でフリーランス活用の経験があったため、「一度発想を転換しましょう」と経営幹部に働きかけ、導入を決めました。

当初、社内では、リモートワークで業務委託の方が参画するというイメージが浸透していませんでした。派遣社員との違いや業務の切り出し方、対面なしでのコミュニケーションや進捗管理など、懸念の声も挙がっていました。

しかし、目の前で仕事をしてもらうことではなく、成果を得ることに主眼を置くほうがよいと考え、粘り強く説得しました。

Hajimariへどのような人材をオファーしたのですか?

森川さま:度重なるM&Aの結果、会社の基盤づくりが追いついていないという課題がありました。各法人が独立していたため、就業規則や諸規定がバラバラで、統一的な運営が困難な状態だったのです。

例えば、法人間で人事異動を検討しても条件の不一致が生じたり、トラブル時の対応基準が異なったりと、調整に膨大な手間がかかっていました。徳島と関西の拠点間である程度の整合性を取りつつ、精査しながら新しい規定を構築していく必要がありました。

現在は法人が5つあるため、どこを基準にどう作り込んでいくかの判断が非常に重要です。規定の漏れや不利益変更などのリスクも避けなければなりません。そのため、多角的な視点を持ち、細部まで目端が利くプロフェッショナルな人材を求めていました。

天満病院グループさまへ参画したフリーランス

K.Tさん
不動産系企業で人事を経験後、社労士法人にて中小企業向け労務・人事支援に従事し、独立

新卒で不動産系企業に入社し、人事業務に従事。その後、社労士法人へ転職し、中小企業を中心とした労務・人事支援を幅広く担当。給与計算や各種手続きに加え、就業規則改定や人事制度構築、役員報酬設計などにも携わる。より企業に深く入り込み、経営と現場の間に立った支援を志向し独立。現在は就業規則の改定や評価制度を含む、人事制度の構築をメインに人事コンサルとして活躍中。

S.Aさん
製造業・建設関連・小売企業で人事労務を経験後、ベンチャー向けBPO企業で労務支援に従事し、フリーランスとして独立

製造業にて労務担当としての基礎を築き、勤怠管理システム導入や給与・社会保険業務を一人で担当。その後、建設関連企業で労務業務全般に携わり、小売企業での経験も経て、複数業界での実務経験を積む。さらにベンチャー・中小企業向けのバックオフィス支援企業に参画し、複数クライアントの労務業務を担当。実務運用から体制づくり、システム導入まで幅広く経験し、現在はフリーランスとして労務支援を行う。

M.Eさん
大手飲料メーカーで営業・マネジメントを経験後、人材企業で人材紹介事業の拠点立上げに従事し、教育・福祉領域にて人事責任者・事業責任者を担うほか、個人事業主として採用支援を実施

大手飲料メーカーにて長年BtoB・BtoC双方の営業に従事し、エリアマネジメントまで経験。その後、人材企業に移り、人材紹介事業の大阪拠点立上げ責任者として、事業の立上げとマネジメントを担いながら、キャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザー双方の実務を担当。さらに教育・福祉領域企業にて人材紹介事業の立上げを担い、プレイングマネージャーとして事業推進に従事。現在は社会福祉領域にて人事責任者を務めるとともに、コンサルティング企業にて事業部長として人材紹介および採用コンサルに従事し、あわせて個人事業主として採用コンサルや採用代行、SNS採用支援などを行う。

フリーランス活用の成果について

K.Tさん、S.Aさん、M.Eさんにはどのようなポジションで入ってもらいましたか?

森川さま:最初にご参画いただいたのがK.Tさんです。先ほどお話しした通り、5つの法人間でバラバラだった諸規定を統合し、組織の基盤となる共通ルールを確立する業務を担っていただきました。

S.Aさんには、労務管理システムの最適化をお願いしました。当時はタレントマネジメントシステムを導入した直後だったのですが、うまく使いこなせず機能していない状態だったのです。そこで、労務経験が豊富なS.Aさんに、システムを実運用に乗せるための整理と構築を実務レベルでサポートしていただきました。

M.Eさんには、採用のスペシャリストとしてご参画いただきました。社内にも採用担当は在籍していましたが、まだ経験が浅く、私自身が教育に割ける時間も限られていました。そこで一度プロの視点を入れて体制を整理したいと考えたのです。

M.Eさんはもともと教育・福祉領域での採用経験をお持ちだったため、当社の事業領域とも非常に親和性が高かったと感じています。

K.Tさん、S.Aさん、M.Eさんはどんな方でしたか?

森川さま:皆さん非常に真面目で、自律的に動いてくださる方ばかりです。こちらが細かく指示を出さずとも、細かな点にまで配慮が行き届き、「かゆいところに手が届く」という言葉がぴったりだと思います。

お願いしている範囲の仕事も、きっちりと仕上げてくださっています。

例えばM.Eさんの場合、単に実務をこなすだけでなく、資料作成の際には市場動向や近隣施設の競合状況まで徹底的にリサーチしてくれました。コンサルティングに近い視点を持って動いてくださるので、経営サイドとしても大変助かっています。

またK.Tさんも、5社分をまとめるのは大変な役割だと思いますが、非常に頑張って動いてくれており感謝しています。

K.Tさん、S.Aさん、M.Eさんにどのように課題解決を進めてもらいましたか?

森川さま:M.Eさんの場合は、提案力が素晴らしいので、新しい人員を入れるためにどんどん動いてくださっています。定期的にリモートでミーティングを行い、すり合わせをしながら進めてもらっている状態です。

S.Aさんにお願いしているタレントマネジメントシステムの運用については、そもそも私自身が入社した際のミッションとして、評価制度の構築を含む人事制度の再構築がありました。それらを作った先に行き着くのが、タレントマネジメントだと考えています。

ただ、仕組みづくりは私がやっても、当時はそれを回していくツールやスタッフが不在でした。こうした仕組みはデータベース作りが命ですので、その土台を整えるところからS.Aさんに進めてもらっています。

K.Tさん、S.Aさん、M.Eさんが参画した成果はどうでしたか?

森川さま:それぞれ多大な貢献をしてくれていますが、定量的な面で言えば、M.Eさんが担当する採用領域でこれまでの2倍〜3倍の実績が出ています。

非常にスピーディーかつ広範なネットワークをお持ちで、不足している職種を伝えると数日以内には面接が設定されるほどです。その結果、応募者数も以前の5〜10倍にまで増加しました。

定性的な面では、「外部のプロ人材を活用することで、これだけの成果を出せる」という実例を示せたことが大きな収穫です。これにより、他の経営幹部の間でも、課題解決の選択肢としてフリーランス活用という発想が定着しました。

また、現場の反応にも変化がありました。当初は社員ではないことに驚きの声もありましたが、レスポンスの速さや回答の的確さが評価され、現在では「本部の採用部門そのものが変わった」とポジティブに受け止められています。

フリーランス活用という手段について

プロパートナーズを活用してみていかがでしたか?

森川さま:上流工程から現場の実務まで必要なポイントで切り分けて依頼できるため、非常に助かっています。依頼を出すと1週間も経たないうちに候補者の方をご紹介いただけるので、本当に重宝しています。

また、当社のスピード感と非常に合っていると感じます。対応が遅いと感じることはまずありませんし、必要なタイミングで、その時に最適な人材をしっかりと提案していただけています。

今後プロパートナーズに期待することはありますか?

森川さま:もちろんリモートワークでも素晴らしい成果を出していただいていますが、今後は対面での対応が必要な業務も出てくると考えています。そのため、関西圏でオンサイト稼働ができるフリーランス人材の層がより厚くなると嬉しいです。

フリーランスの方は瞬発力も実力も兼ね備えているので、彼らの働く姿を間近で見ることができれば、当社の社員にとっても良い刺激になるはずです。そうした相乗効果にも期待しています。

また、現在は中間管理職層のリソースが不足していることが課題です。組織を維持・強化していくために、今後はマネジメント領域のプロフェッショナルや、管理体制の構築に長けた方にもぜひお力添えいただきたいと考えています。

天満病院グループさまにとってフリーランス活用という手段とは?

森川さま:今後の事業展開において、フリーランス活用はなくてはならない手段だと確信しています。スピード感や柔軟性の面でも、当社のビジネスモデルに非常に合致しています。これからも、継続的に活用していくつもりです。

外部プロ人材がもたらした、組織のアップデートと成功体験

天満病院グループさまは、M&Aに伴う組織課題に対し、実務経験豊富なフリーランスを活用することで、短期間での基盤整備を成し遂げました。経営視点を持って自律的に動くプロ人材の存在が、複雑な法人統合を加速させる大きな推進力になったそうです。

特に採用領域では、ネットワークと機動力を活かすことで実績が従来の数倍に跳ね上がるなど、定量・定性ともに劇的な変化を遂げました。「プロの活用により、確実な成果を出す」という成功体験が社内で共有されたことで、経営幹部層の意識改革や現場の信頼獲得につながったことも、組織にとって極めて大きな収穫だといえます。

フリーランス活用は、変化の激しい事業環境において、組織を常に最新の状態へアップデートし続けるための極めて合理的で有効な選択肢になるでしょう。

今回の事例のソリューションサービス

「人事プロパートナーズ」は、採用、労務、制度設計、育成、組織改善の業務において、アシスタントから戦略設計、現場教育まで担えるハイレイヤーの人事と出会うことができるマッチングサービスです。企業さまのその時々の課題を、短期~長期で解決していける即戦力の人事人材をご紹介いたします。

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