【株式会社山福さま】採用担当者の産休・育休を機に、フリーランスの採用プロ2名を活用。中途・新卒採用を強化

2026.10.19

人事総務課長 府内さま

株式会社山福さまは、外食産業やホテル、料亭などに業務用の高級食材を提供する「ごちそう専門」の食品商社・メーカーです。大阪・東北・宮崎に拠点を構え、卸売に加えて、おせち料理や惣菜などの食品OEM製造、海外事業、オリジナルブランドの展開など、幅広く事業を手がけています。

事業拡大に伴い拠点や社員数が増えるなか、中途・新卒・アルバイト採用を中心となって担っていた担当者が、産休・育休に入ることになりました。限られた人数では業務の分担が難しく、派遣社員の活用も含めて検討を重ねた末、同社が選んだのは「人事プロパートナーズ」を通じたフリーランスの採用プロの活用でした。

なぜ、派遣社員ではなく、外部のプロ人材への業務委託を選んだのか。参画した2名によって、採用はどう変わったのか。人事総務課長の府内さまにお話を伺いました。

フリーランス活用を選択した背景について

貴社の事業内容について教えてください

府内さま:当社は、業務用の高級食材を中心に扱う食品商社・メーカーです。外食産業やホテル、料亭といったお客様に向けて、商品をお届けしています。

ここ数年は事業の拡大に伴って、拠点も社員数も増えてきました。これからの組織運営を考えると、さまざまな人材を迎え入れていかなければならないフェーズにあります。

フリーランス活用を検討するきっかけは何でしたか?

府内さま:採用を担当していた社員が、産休・育休に入ることになったのがきっかけです。組織全体の大きな課題があったというより、おめでたい出来事からのスタートでした。

担当者は非常に高いパフォーマンスを発揮しており、採用業務の多くを担当者が中心となって担っていたため、結果として業務やノウハウが一人に集中している部分がありました。

その業務を部内で分担できるかというと、限られた人数では難しい。彼女が不在の期間だけ派遣社員の方に来ていただくのか、専門性の高い外部の方に委託するのか。検討を重ねることになりました。

外部のプロ人材への業務委託を選んだ理由は何ですか?

府内さま:費用面だけを考えれば、派遣社員という選択肢もあったと思います。

ただ、当社の事業フェーズが変わっていくなかで、人事総務の強化は経営陣も重要だと考えてくれていたテーマでした。その強化を進めているさなかに、採用の中心を担っていた担当者が休業に入ることになりました。送り出す側としては、彼女が戻ってきたときに「前よりもっと良くなっている」と感じてもらいたい。戻ってきてからも働きやすい環境を整えておきたい、という思いがありました。

そう考えると、彼女の代わりを立てて現状を維持するだけでは足りません。彼女が担ってきた専門性の高い業務を引き継ぎながら、さらに良くしていける方にお願いしたいと考えました。

私たちが目指していたのは、自社によりマッチする人材と出会うこと。そして、そのための手法を私たち自身の知識としても取り入れることでした。

そんなとき、人事プロパートナーズから、さまざまな会社で多様な採用手法を用いて課題を乗り越えてきた方にお願いできると伺いました。彼女が積み上げてきたことを止めるのでも、足踏みするのでもなく、改善しながら引き継いでいける。その形が取れるのではないかと感じたんです。

最終的に、どのように依頼を決められたのですか?

府内さま:人事総務部のみんなで検討しました。休業に入る前の担当者本人も、その検討に加わっています。

彼女自身が、今の採用の状況や、どのような形で業務を任せていきたいかをきちんと共有してくれたうえで、安心して任せられる方かどうかを一緒に確認しました。

そのうえで、ご紹介いただいたY.Mさんとも面談し、経営陣からも「採用体制の強化に必要な投資である」と理解を得ることができ、正式にお願いすることになりました。

現在の2名体制になった経緯を教えてください

府内さま:最初は、Y.Mさんお一人に採用業務全般をお願いする想定でした。休業に入る担当社員は、採用イベントやインターンシップの運営も担っていたので、そこも含めてお願いしたいと考えていたんです。

ただ、Y.Mさんは出張を伴う対応が難しかったため、人事プロパートナーズから新たにA.Kさんをご紹介いただきました。

中途採用と新卒採用は、性質がだいぶ違います。それなら切り分けたほうがいいということになり、今は、中途採用とアルバイト採用はY.Mさん、新卒採用全般はA.Kさん、という体制です。

外部の方と一緒に働くことに、不安はありませんでしたか?

府内さま:正直なところ、不安はありました。Y.Mさんとはチャットでのやり取りが中心なので、ぎこちなくなるのではないか、意思疎通がきちんとできないのではないか、と心配していたんです。

いざ始まってみると、そうした心配はありませんでした。お二人とも、当社のことを深く理解し、非常に高い当事者意識を持って対応してくださっています。

A.Kさんは採用イベントのたびに対面で参加してくださり、学生さんの前にも登壇して、当社の魅力を伝えてくださっています。当社の事業や採用方針を深く理解したうえで、自然に連携してくださっていると感じます。

株式会社山福さまへ参画したフリーランス

Y.Mさん(担当:中途採用・アルバイト採用)
中途採用で年間70〜100名規模を担ってきた、採用のプロフェッショナル

複数社で営業経験を積んだのち、大手人材サービス企業に入社。九州エリアの法人担当として企業の採用支援に従事し、その後はスカウトチームでスカウティング業務を担当。事業会社の中途採用リクルーターに転じ、人事としての経験を積む。中途採用では、バックオフィス、営業、クリエイティブ、専門職など70職種以上の採用経験を持ち、年間70〜100名規模の採用を担当。経営企画や部門責任者クラスなど、ハイレイヤー採用でも年間15名の実績を持つ。採用ニーズの抽出や要件設定、採用計画・予算の策定、求人票の作成から、エージェント開拓、ダイレクトリクルーティング、求人広告の運用まで、母集団形成の戦略立案と実行を幅広く経験。現在はRPO(採用代行)事業会社で、中途採用を中心に企業の採用支援を行っている。

A.Kさん(担当:新卒採用)
戦略立案から実行までを一貫して担う、新卒採用のスペシャリスト

事業会社の人事部門に新卒で入社し、3年間にわたり新卒採用を担当。全10職種のうち、総合職、クリエイター職など3職種を受け持ち、目標採用人数に対する採用施策・戦略の立案から実行までを担う。インターンシップの企画・運営、大学との連携、年間約70回の外部イベントへの参画、年間約100回の会社説明会の企画・実行、就職情報サイトの運用、学生へのアトラクト、内定者フォローまで幅広く経験。採用難易度の高いニッチな職種では、目標3名に対して、同職種で過去最高となる7名の採用を実現した。現在は、採用領域を中心に企業の支援を行っている。

フリーランス参画後の取り組みと成果について

Y.MさんとA.Kさんには、それぞれどのような業務をお願いしていますか?

府内さま:お二人とも、業務の一部を切り出すのではなく、担当する領域について、専門性を活かしながら主体的に進めていただいています。

Y.Mさんには、中途採用とアルバイト採用をお願いしています。この領域については、求人票の作成から人材紹介会社とのやり取りまで、前任者が担っていた業務をすべてお任せしています。何から手をつけるべきかという優先順位も、ご自身で判断しながら進めてくださっています。

A.Kさんには、新卒採用全般をお任せしています。採用イベントやインターンシップの企画・運営まで含めて、一貫して担っていただいています。

お二人の仕事ぶりで、印象に残っていることはありますか?

府内さま:お二人に共通しているのは、求職者や学生さんの側に立って考えてくださるところです。

Y.Mさんは、言葉の選び方が本当に上手な方です。私たちだけで求人票をつくると、どうしても自分たちの目線の文言になってしまいます。Y.Mさんは、読み手に伝わりやすいか、どう受け取られるかというところまで深く考えて、文言を一つひとつ見直してくださっています。

A.Kさんは、一つひとつの施策に理由を持たせてくださる方です。学生さんからどう見られているのか、今どのフェーズにいて、何をすべきなのか。これまでなんとなくやっていたことにも、きちんと理由がついて、施策として形になっていきました。

お話ししやすく、物腰の柔らかな方ですが、ご自身の考えはしっかり持っていらっしゃいます。私たちと意見が異なる場合でも、相手の意見を踏まえながら、理由や背景を丁寧に説明してくださいます。

お二人の参画によって、どのような成果が生まれましたか?

府内さま:中途・アルバイト採用では応募の増加が見られ、新卒採用でもイベントやインターンシップへの参加が広がっています。

Y.Mさんが求人の文言を大きく変えてくださったことで、これまでなかなか応募がなかった職種にも、一定数の応募が入るようになりました。たとえば宮崎の製造職がそうです。私たちだけでは出会えなかったような人材と出会う機会も増えました。

現在進めている28卒の採用では、当社に興味を持ち、イベントやインターンシップに参加してくださる学生さんが増えています。きっかけのひとつが、A.Kさんの提案で参加するイベントを見直したことです。これまで参加していたイベントをひとつやめて、彼女が提案してくれたイベントに参加したところ、インターンシップへの参加者が大きく伸びました。

東北支店での採用活動には、どのような変化がありましたか?

府内さま:仙台にある東北支店でも、採用関連のイベントなどに参加してくださる学生さんが大きく増えました。東北支店では、これまで当社だけではなかなか学生さんを集められていませんでした。それが今回は、参加者の人数が前年とは明らかに違うんです。

学生さんが集まるようになったことで、本社と東北支店をWebでつなぎ、現地の社員も巻き込んだハイブリッド型の採用活動にも取り組めるようになりました。これは大きな進展だと思っています。

採用活動の進め方や、社内の雰囲気にも変化はありましたか?

府内さま:はい。お二人に入っていただいたことで、採用に対する社内の雰囲気が少しずつ変わってきました。これまでは採用担当者が中心となって学生さんの前に立つ形でしたが、その役割を少しずつ若手社員にも担ってもらおうという動きが出てきています。

A.Kさんは、既存の取り組みも引き継いだうえで磨いてくださっています。当社のインターンシップでは、国産のイクラと外国産のイクラを食べ比べて、「どちらが高いイクラでしょう?」と学生さんに当ててもらう企画を行っています。このアイデア自体は前任の担当者が考えたものですが、A.Kさんはそこにプラスアルファの工夫を加えてくださっています。

担当者の方が戻られる日に向けて、採用はどのくらい前進したと感じていますか?

府内さま:確実に前には進んでいると思います。

点数をつけるなら、100点です。そのうえで、今後さらに新しい提案や変化を生み出していただけることにも期待しています。

フリーランス活用という手段について

人事プロパートナーズを通じてフリーランスを活用してみて、良かったと感じる点は何ですか?

府内さま:一番は、社内だけでは知り得なかった採用の手法や、学生さんへのアプローチの仕方を取り入れられたことです。

もうひとつは、社内を動かしやすくなったことです。私たちの経験や考えだけでは、なかなか動かせなかった部分がありました。社外の専門家による客観的な視点や他社事例が加わったことで、施策の根拠をより明確に示せるようになり、経営陣との意思決定も進めやすくなりました。その結果、より良い採用や、ターゲットに響く訴求につながっていると思います。

今回の経験を通じて、フリーランス活用をどのように捉えるようになりましたか?

府内さま:外部の方に参画いただくことは、足りない部分を補うというよりも、自分たちの知識をブラッシュアップする機会になるのだと実感しました。

実際にお二人と一緒に仕事をすることで、私たち自身にすごく刺激があるんです。より高度な採用の考え方や手法が、身近になる。そんな感覚がありました。

こうした実感があったからこそ、その後、人事プロパートナーズを通じて、新たにもうお一方にご参画いただくことにもつながりました。

これからフリーランス活用を考えている企業へ、メッセージをお願いします

府内さま:今回、当社は採用領域でお願いしましたが、人事の領域は本当に幅広いと思います。採用だけでなく、労務、人事制度、組織開発など、人事領域にはさまざまな専門分野があります。外部の専門人材を活用できる場面は多岐にわたるはずです。

ですから、「この時期だけ力を貸してほしい」「専門的な知見を取り入れたい」というように、部分的に活用する方法もあると思います。「この期間で、この領域をブラッシュアップしたい」と、期間を設けて活用するのもひとつの方法ではないでしょうか。

担当者の不在をきっかけに、採用を一段上へ

採用担当者の産休・育休をきっかけに、フリーランスの採用プロ2名を迎えた株式会社山福さま。専門性の高いプロに担当領域を担っていただくことで、採用活動を止めることなく、求人文言や参加イベントの見直しを進め、応募やインターンシップ参加の広がりにつながっています。

社外の専門家による客観的な視点や知見が加わることで、社内の意思決定も進み、若手社員が採用に関わる動きが生まれるなど、変化は組織にも広がっています。

「足りない部分を補うというよりも、自分たちの知識をブラッシュアップする機会になる」。

府内さまのこの言葉が、今回の取り組みをよく表しています。単に不在期間を補うのではなく、外部の専門性を取り入れながら、採用そのものを前に進めていく。

休業中の担当者が戻ってきたときに、「前よりもっと良くなっている」と思える採用へ。山福さまの取り組みは、いまも続いています。

今回の事例のソリューションサービス

「人事プロパートナーズ」は、採用、労務、制度設計、育成、組織改善の業務において、アシスタントから戦略設計、現場教育まで担えるハイレイヤーの人事と出会うことができるマッチングサービスです。企業さまのその時々の課題を、短期~長期で解決していける即戦力の人事人材をご紹介いたします。

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