左から、弊社担当 藤井、Studyplus Ads事業本部長および執行役員 田中隆之さま
スタディプラス株式会社さまは、「学ぶ喜びをすべての人へ」をミッションに、受験生の2人に1人以上が利用する学習管理アプリ「Studyplus」と、教育機関向けSaaS「Studyplus for School」を提供し、教育の質向上に貢献しています。
Studyplus Ads事業本部長および執行役員を務める田中隆之さまは、限られたリソースの中で、さらなる事業成長と組織の活性化を追求するため、戦略的にフリーランスを活用しています。
今回は、田中さまがフリーランスを起用した背景とその成果についてお話を伺いました。
田中さま:当社のビジネスモデルは、個人ユーザー向けの学習管理アプリ「Studyplus」と、教育機関向けのSaaSプロダクト「Studyplus for School」で成り立っています。
「Studyplus」は、学習状況を可視化することで、学習に対するモチベーション向上を促進するアプリです。累計会員数は900万人を突破し、2023年度の大学受験生における利用率は60%以上、大学受験生の2人に1人以上が利用するサービスへと成長しました。
「Studyplus for School」は、塾や予備校、中学校、高校などの教育機関を対象としたSaaSプロダクトです。「Studyplus」で培ったノウハウを活かし、生徒の学習状況をリアルタイムで把握し、一人ひとりに寄り添った効果的な指導を支援します。
【スタディプラスさまの運営サービス一覧】
田中さま:Studyplus Adsは、学習管理アプリ「Studyplus」のユーザー基盤を活用した、若年層・Z世代向けの広告サービスです。
学年や志望校などの詳細なセグメント配信が可能で、精度の高いターゲティングを強みとしてます。現在、学習塾・予備校、一般企業、大学など、300社以上の企業・団体に広告掲載いただいています。
田中さま:Studyplus Adsは順調に成長を続けており、それに伴い組織の拡大が必要なフェーズにあります。しかし、社内の人員異動などにより、事業成長のスピード感に対応できる十分な人材確保が難しくなってきました。
正社員採用は長期的な視点ではもちろん重要ですが、採用までに3〜4ヵ月かかるため、迅速な対応が求められる場面ではタイムラグが生じてしまいます。
そこで、必要なスキルや経験を兼ね備えた即戦力として、プロジェクトに貢献できるフリーランス活用を選択しました。
田中さま:今回、ビジネスサイドでのフリーランス活用は初めてでしたが、すでにSESを通じてフリーランスエンジニアの方々にご協力いただいていたので、比較的スムーズに受け入れられました。
もちろん、正社員を採用すべきか、フリーランスにお願いすべきかという議論はありましたし、社内で信頼できるメンバーをアサインすることも検討しました。
しかし、専門性の高い人材をすぐに確保したいというニーズや、プロジェクトの状況に合わせて柔軟に人員調整したいという点を考えると、即戦力となるフリーランスの方にお願いするのが最適だと判断しました。
田中さま:広告商材に関する深い知識に加え、代理店営業として販売戦略の立案・実行など、パートナーセールスに関する包括的な知識をお持ちの方を希望しました。
また、業務設計やマネジメントを主体的に行い、自律的に動ける人材も要件としていました。
そこで、Hajimariさんにご紹介いただいたのがM.Kさんです。M.Kさんはまさに私たちが求めていたスキルと経験をお持ちでした。
マイクロアド社の広告営業でMVPを受賞し、社長室にてオウンドメディアの立ち上げを経験。日本IBMではデータマーケティングを担当し、BuzzFeedJapanではマーケティング支援事業と新規事業開発に携わるなど、マーケティングおよび事業開発に関する幅広い経験を持つ。
田中さま:大学向け広告商材のパートナーセールスのチャネル開発というポジションで入ってもらっています。
当時、すでにパートナーセールス網は構築済みで、どの代理店がどの大学とパイプラインを持っているかは把握していましたが、どの代理店と組めば最も効果が出せるのかがわからない状況にありました。
そこでM.Kさんにはまず、各代理店へのベンチマーク調査をお願いしました。各代理店に接触し、取引規模や顧客数、市場シェアなどのボリューム感、チーム構成や大学向け商材のリソース配分など、組織体制を改めて整理しリスト化してもらいました。
さらに、当社の商材を代理店に追加で販売してもらうための条件や働きかけについてもリサーチしてもらいました。
田中さま:M.Kさんの取り組みの結果、当初想定していた代理店との協力は難しいことがわかりました。
チャネル開発において、見込みがないと判断することも、次のステップに進むために必要な情報です。
今回の例でいえば、大学の入試広報課に窓口がある教育業界に特化した専門代理店ではなく、電通や博報堂のような大手広告代理店から「Studyplusが広告媒体である」という認知をとる方が効果的だと判断しました。
そのため、M.Kさんの業務内容は当初の予定から少し変わってきていますが、このような判断に至ることができたのは、M.Kさんのお陰様だと思います。
田中さま:非常に優秀で、期待していた以上の成果を上げてくれています。マーケットの知見や業務理解についても、主体的にキャッチアップしており、こちらからのインプットをほとんど必要としません。
また、当社はリモートワーク中心ですが、自律的に行動し、誰に何を聞くべきかを的確に判断してコミュニケーションを取ってくれています。
業務を完結するには周囲との連携が必要な場面が多いですが、M.Kさんはその部分を自身で補える方です。社内イベントにも積極的に参加し、チームの一員として存在感を発揮しています。
田中さま:スピードと時間を効率的に確保できる点が非常に良かったです。
正社員の場合、自律的に業務を遂行できる人材や、専門領域で活躍できる人材を採用するには時間がかかります。妥協すれば採用できますが、入社後にマネジメントの工数がかかり、事業の進行を遅らせてしまう可能性もあります。
その点、Hajimariのプロパートナーズを活用すれば、2週間で必要な人材を確保できます。面接の前段階でスクリーニングが済んでいるため、参画までがスムーズです。
通常の正社員採用プロセスでは考えられないスピード感ですし、派遣サービスでは難しいレベルの高い人材を確保できたので、非常に助かりました。
田中さま:業務の目的と期限を明確に伝えることが重要だと思っています。M.Kさんの場合、「何をいつまでに明らかにしたいか」という問いを設定しました。
検証方法や具体的なアクションについては、フリーランスの方に考えてもらいます。正解が一つではない業務や、試行錯誤が必要な業務では、自由度を持たせることで、より良いアウトプットに繋がりやすいためです。
田中さま:業務の進め方という点では、ある程度のスキルがあり、自分で業務を組み立てられる方であれば、正社員とフリーランスに大きな違いはありません。
どちらの場合も、「いつまでに何のアウトプットを出すか」を明確にした上で、あとは任せるという点で共通しています。
この進め方は、若手や経験の浅いメンバーには難しいので、プロとして活躍しているフリーランスの方であれば、マネジメントの負担が軽減されるため非常に助かります。
田中さま:フリーランス活用は、時間やノウハウをスピーディに獲得できる手段です。
今回のケースでは、特にスピードが求められていました。そこで、自ら考え行動できる自律性の高いフリーランス人材を素早くチームに迎え入れることで、チャネル開発の検証を迅速に進められました。
フリーランス人材には、組織やプロジェクト全体を管理できるマネジメントクラスの人材も存在します。
事業の成長や新たな挑戦に合わせて、必要な専門性やスキルを持つフリーランス人材を活用することで、より柔軟かつスピーディに事業を推進できると確信しています。
スタディプラス株式会社さまは、自律型フリーランス人材を活用することで、短期間で成果を出すことに成功されています。
多様な働き方や外部リソースの活用が企業の競争力を高める現代において、フリーランス人材の自律性と専門性を活かすことは、事業の成長を加速させる重要な要素です。
今後、フリーランスを活用する企業はますます増えていくでしょう。