左から、ソフトウェアアーキテクト 小笹さま、弊社担当 鯨井
アンドドット株式会社さまは、生成AIソリューション事業を軸に、多面的にサービスを展開する企業です。自社開発と共創型開発の両輪でAIの社会実装を推進しており、事業領域は急速に拡大しています。
一方で、事業が拡大するなか、リファラル採用だけでは必要な開発リソースを十分に確保できず、開発スピードが追いつかないという課題がありました。技術進化の速いAI市場では、求められるスキルセットが短期間で変化するため、適切なタイミングで必要な人材を確保できる体制が不可欠です。そこでアンドドット株式会社さまは、柔軟に体制を組み替えられるフリーランス活用を選択されました。
今回は、ソフトウェアアーキテクト 小笹拓朗さまに、フリーランス活用に至った背景から課題解決の方法、参画後の成果まで、詳しくお話を伺いました。
小笹さま：当社は生成AIソリューション事業を展開しています。
企業・自治体への生成AI導入支援、AI活用コンサルティング、実践型研修をおこなっているほか、自社開発と共創型の2つの開発形態を持っています。
共創型では、当社が開発を担当し、パートナー企業が販売・営業を担う体制を組むことが多く、こうした自社プロダクトと協業ソリューションの両軸でAIの社会実装を進めています。
小笹さま：創業当初は、CTOとその知り合いのエンジニアによる体制で、業務委託の採用もリファラル中心でした。しかし、事業拡大に伴って必要な開発リソースが増え、リファラルだけでは開発スピードに追いつかない状況になっていたのです。
このままでは必要な人員を十分に確保できないため、リファラル以外の採用手段を検討する必要があると考えていました。
小笹さま：当初から正社員に限定するつもりはなく、状況に応じてフリーランスをスポットで活用したいという考えがありました。
エージェントや求人媒体などさまざまな方法を比較検討した結果、必要なスキルセットを持つ人材に効率的に出会えるのはエージェント経由だと判断しました。
小笹さま：少数精鋭で事業を進めているため、フルスタックなスキルを持ち、自走できる人材を中心にオファーしました。
当社ではこれを「オーナーシップ」と呼ぶのですが、指示ベースで動くのではなく、自ら課題を発見し、主体的に動けるエンジニアを求めていました。
S.KさんS.RさんS.Tさん20代2019年にエンジニアとしてキャリアをスタートし、正社員として社内SE業務に従事しながらフリーランスとして受託開発にも参画。フリーランス転向後は、NFTマーケットプレイスやHACCP管理システム開発など、多様な案件で活躍。リードエンジニアとして要件定義〜開発推進まで一連の工程を主導した経験も持つ。
小笹さま：皆さん、別々のプロジェクトに入っていただいています。
一つは当社が自社開発しているプロダクト、もう一つは共創型で開発しているSaaSプロダクト、そして最後が、同じく共創型で進めている別プロダクトです。
それぞれの開発体制や要件に応じて、最適なポジションで参画してもらっています。
小笹さま：お三方ともフルスタックのスキルを備えており、オーナーシップを持って動ける方ばかりでした。期待通りの活躍で、難易度の高そうなタスクでも躊躇することなく主体的に取り組んでいただいています。
まだキャッチアップの最中ではあるものの、既に他のエンジニアと同じペースでタスクを進めてくださっており、非常に助かっています。
小笹さま：当社は基本的にフルスタックエンジニアを採用していますが、フルスタックといっても得意領域はエンジニアによって異なります。そのためプロジェクトごとにどうしても「足りていない領域」が生まれてしまいます。
今回参画いただいた皆さんには、まさにその不足している部分を補う形で動いていただいており、バックエンドが足りていればバックエンド、ほかの領域であればその領域を担当してもらうなど、必要なタスクを着実に消化しながら課題解決を進めてもらっています。
小笹さま：プロパートナーズの良さを実感している点は、募集要項を提出したあと、募集開始の前に必ず認識のすり合わせを行ってくれるところです。このプロセスのおかげで、求める人物像のズレが最小限に抑えられ、非常にスムーズに進められています。
また、候補者情報の管理がとても分かりやすいのも助かっています。Slack上だと情報が流れて探しづらくなることがありますが、プロパートナーズはスプレッドシートに候補者情報を一元管理してくれるため、確認が一発で済む点が当社にはとても合っています。
忙しいなかでも必要な情報にすぐアクセスできるのは非常にありがたいです。
小笹さま：フリーランス活用は、AI市場に適した人材確保の手段だと考えています。
AI領域は技術更新のスピードが極めて速く、プロジェクトを進めようとしていた矢先に大手企業が類似サービスを出し、計画を変更せざるを得なくなることもありました。そうなると、必要となる人材も大きく変わってしまいます。このような状況変化が短いスパンで何度も起こるのがAI市場です。
正社員採用だとリードタイムが長く、採用活動中に環境が変わってしまうリスクがあります。一方でフリーランスであればスピーディーに採用でき、状況に応じて柔軟に体制を組み替えることが可能です。こうした点からも、AI市場との相性は非常に良いと感じています。
アンドドット株式会社さまにとってフリーランス活用は、単なるリソース補填ではなく、事業スピードに柔軟に対応するための実践的な選択肢でした。プロダクトごとに生じる「不足している領域」をピンポイントで補完できたことで、複数プロジェクトを同時並行で推進する体制づくりにも大きく寄与しています。
技術トレンドが短期間で変わるAI領域において、必要なスキルを必要なタイミングで確実に確保できる点は、今後の事業成長を後押しする強みになるはずです。
急速に変化する市場環境のなかで競争力を保つために、状況に応じて柔軟に体制を整えられるフリーランス活用は、アンドドット株式会社さまのように先進的な取り組みを進める企業にとって、今後ますます重要な選択肢になっていくと考えられます。
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