
左から、弊社担当 安念、CTO 兼 新商品開発・マーケティング部 テクノロジー領域責任者 和田さま
株式会社NEWONEさまは、人と組織のエンゲージメント向上を軸に、企業研修事業、コンサルティング事業に加えてHRテックプロダクト開発も展開する企業です。
少人数体制で複数のプロダクトを同時に開発・運用するなかで、同社は「時間の壁」と「技術の壁」という二つの課題に直面していました。限られたリソースの中でもプロダクト開発を前に進めるために、同社が選択したのが、フリーランスの活用です。
そこで今回は、フリーランス活用に至った背景や当時抱えていた課題、得られた成果、そして活用を継続するための工夫について、CTO 兼 新商品開発・マーケティング部 テクノロジー領域責任者の和田さまにお話を伺いました。
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和田さま:当社は、人と組織のエンゲージメント向上を軸に事業を展開しています。企業研修やコンサルティングを通じて、従業員一人ひとりの行動変容や、組織全体の変化を支援している点が特徴です。
人事制度設計や人事戦略の整理といった上流工程から、現場での実行・定着まで一貫して伴走し、企業の持続的な成長につなげています。
一見すると研修会社やコンサルティング会社のように見えるかもしれませんが、当社の大きな特徴は、デジタルとアナログを融合させたプロダクト・サービスを提供している点です。企業研修事業を主軸としながら、HR テックプロダクトの開発・提供にも力を入れています。
和田さま:エンジニアは、正社員が私を含めて3名、業務委託の方が5名という体制です。
そのほか、新商品開発・マーケティング部には、企画職やWebディレクターが在籍しており、デザイン領域は外部に依頼しています。マーケティング担当のメンバーもおり、職種としては分かれていますが、ワンチームで開発を進めている感覚です。
役割をあまり厳密に分けていない点も特徴で、たとえばユーザーインタビューをエンジニアが担当することもあります。デザインについても、すべてを外注すると時間がかかるため、エンジニアや他職種のメンバーが一部を担うケースもあります。
マーケティング施策のアイデアについても、担当者以外から自然と意見が出てくることが多く、そうした点は当社ならではだと感じています。
和田さま:人数が少ない中でも複数のプロダクトを抱えているため、開発を進めるうえで「時間の壁」と「技術の壁」の2つの課題がありました。
時間の壁については、リソース不足のため「ここまで作り込みたい」という理想があっても、どうしても時間的制約がかかり、実現しきれないという点です。技術の壁についても、少数精鋭で取り組んではいるものの、すべての技術トレンドや知見を網羅的にキャッチアップすることは難しく、知識の幅に限界を感じていました。
リソース不足の解消という観点でも、新たな知見を取り入れるという意味でも、外部の力を借りることが課題解決につながるのではないかと考えるようになりました。
和田さま:さまざまな採用方法があるなかで、フリーランス活用はスピード感に長けている点が魅力だと感じました。
正社員採用も重要な選択肢ではありますが、一定のスキルや経験を持つ方を採用しようとすると、どうしても時間とコストがかかります。加えて、プロダクト開発はできるだけ早く進めたいという状況でした。
私自身、前職で業務委託の方と一緒に仕事をした経験があったため、フリーランス活用は自然と選択肢に挙がりました。現実的かつ有効な手段のひとつとして捉えていたと思います。
和田さま:当社は、誰かが細かく指示を出し続ける体制ではなく、ボールが落ちていたら拾うといった主体性が求められる環境です。そのため指示待ちのスタンスの方だと難しいのではないかという不安はありました。
人数が少ない分、担当領域も自然と広がるため、主体的に動いてくださる方に参画していただきたいと考えていました。
和田さま:以前からプロパートナーズの存在は知っており、フリーランス活用を検討するなかで、相談先の候補に挙がりました。
和田さま:プロダクトごとに必要な技術が異なるため、それぞれの要件に合わせてご相談しました。フロントエンドやバックエンドのスキルを持つ方、AI領域に詳しい方など、プロダクトのフェーズに応じた人材を想定してオファーしています。
独学でプログラミングの学習をした後、電力関連事業者向けのネットワーク・サーバー構築を担当し、エンジニアとしてのキャリアをスタート。教育系IT会社にて講師として参画し、受講生の技術習得のサポートを担う。2022年~2023年には、CtoC向けのプラットフォームを運営する事業会社に参画。未経験だったRuby on Railsをキャッチアップしながら、PJを主体的に進める。
PHP/Laravelを用いたバックエンド開発を中心に、大規模システムの構築で活躍。React.js、Next.jsなどのフロントエンド技術も扱い、フロントエンドからバックエンドまで一貫した開発をおこなう。直近では、8名体制のプロジェクトでインフラ関連事業者向けの業務管理Webシステム開発を担当し、要件定義から運用・保守まで全ての工程を主導。複雑なビジネスロジックの実装やデータベースの最適化に注力し、効率的なシステム運用を実現した。
エンジニアとしてのキャリアをスタートしてから、Pythonでの開発を豊富に経験。直近では、動画視聴同期プラットフォーム開発に携わり、React、Next.jsを用いたフロントエンド開発、バックエンド開発にて活躍。ブラウザ拡張機能を用いたWebアプリケーションの挙動監視や操作制御など、初めての領域にも積極的に挑戦している。2名体制のチームにおいてリーダーとしても力を発揮し、業務の担当振り分けやスケジューリング、技術選定なども担当。
Javaを用いたシステム開発からキャリアをスタート。その後、モバイルアプリの決済周りの担当や、管理システムの画面側の開発の担当など多岐に渡りキャリアを積む。直近では、金融データ移行のプロジェクトに参画し、一部技術選定から実装を担う。コードレビューや後輩指導でも活躍している。

和田さま:最初に参画いただいたのはA.TさんとT.Sさんで、お二人にはバックエンドエンジニアとして入っていただきました。それぞれ異なるプロダクトを担当していただき、どちらも私と一緒に開発を進めています。
その後、フロントエンドがリソース不足となったため、フロントエンドポジションを担っていただく形で、S.Kさん、N.Tさんに参画いただきました。
和田さま:皆さん共通して非常に主体的に取り組んでくださっており、とても助かっています。私が常に付きっきりで指示を出せる状況ではないなかでも、自ら考え、次に必要なことややるべきことを提案してくださいます。
プロダクトの仕様についても、ユーザー視点での改善提案をしてくださるため、非常に心強く感じています。
和田さま:A.Tさん、T.Sさんには、バックエンドエンジニアとして、フロントエンドで利用するAPIの設計を担っていただいています。フロントエンド側から「こういう表示をしたいので、このようなAPIを作ってほしい」と要望が出た際にも、「その返し方だと実装が難しそうなので、こういう形でデータをまとめて返したほうが実装しやすいのではないか」といった具体的で実装に踏み込んだ提案をしてくださいます。
APIのパフォーマンス面や、今後の運用を見据えた実装方針についても意見をいただけるため、開発の質が高まっていると感じています。
S.Kさん、N.Tさんは、参画いただいてからまだ日が浅いものの、積極的に取り組んでいただいており、非常に助かっています。
和田さま:プロダクト面の成果として、まず挙げられるのが、当社オリジナルのアンケートシステムの開発です。
これまで組織課題の可視化には外部ツールを使っていましたが、より自社の価値提供や運用に合わせてカスタマイズしたいという背景がありました。今後の活用やコスト面も踏まえ、内製したほうが良いと判断し、当社独自のシステムとして開発しました。
現在は社内リリースまで進めることができており、研修事業の繁忙期となる4月の本格導入に向けて、引き続き開発・改善を進めています。
もう一つは、「PANAIサーベイ」というサービスです。こちらはA.Tさんにバックエンドとして参画いただいており、当初はシステムがまったくない状態からのスタートでしたが、現在の規模に成長するまでの過程を支えていただきました。
また、外部の知見を取り入れたいという課題についても、大きな成果がありました。バックエンドに関しては、私自身がこれまで主にPHPを扱ってきたため、A.Tさんが担当するプロダクトでのPythonの実装から多くを学ばせていただきました。
T.Sさんの担当するPHP領域においても、これまで自分が実装してこなかった手法や考え方に触れることができ、新しい技術や視点を吸収できていると感じています。
フロントエンドにおいても、Next.jsに関する知見を、S.Kさん、N.Tさんから社内メンバーが吸収できていると実感しています。今後、春に新しく社員が入社予定のため、フリーランスの皆さんから得た知見を社内にしっかり還元できるよう、ナレッジの整理・共有を進めていきたいと考えています。

和田さま:プロパートナーズを利用して数年経ちますが、安心して任せられる点が使い続けている理由だと思います。
参画いただいているフリーランスの皆さんはスキルが高く、リソース不足を解消できているという意味でも、活用してよかったと感じています。
和田さま:一番大切なのは、「業務委託」「社員」といった線引きをせず、一人のエンジニアとしてリスペクトし、対等に仕事をすることだと思っています。
加えて、コミュニケーションの頻度を高く保つことも大切にしています。1on1はもちろん、業務委託の方も含めた定例ミーティングを実施し、担当領域に関わらず、それぞれが取り組んでいる内容を共有していただいています。たとえば、特定の方しか担当していない領域についても、その場で困っていることを共有してもらい、他のメンバーの経験からアドバイスをもらうといったことも行っています。
基本はフルリモートですが、オンラインであっても接点の回数を意識的に増やすことが重要だと感じています。
和田さま:率直に、フリーランス活用という手段自体に非常に満足しています。
強いて要望を挙げるとすれば、現在は物理サーバー上でAPIを稼働させているため、障害が発生するリスクがある点です。サービス提供の観点ではリスクになるため、将来的にはより安定性の高い構成への移行を検討したいと考えています。
こうした将来のリスクに対して、どのような構成や方針が望ましいかといった点について、経験豊富なプロ人材から提案や助言をもらえると、より心強いと感じています。
株式会社NEWONEさまは、少人数体制で複数のプロダクトを抱えるなかで、「時間の壁」と「技術の壁」という課題に直面していました。内製体制のみでは、理想とする開発スピードや品質に届かず、技術的な知見の幅にも限界がある状況だったといいます。
そこでフリーランスという選択肢を取り入れたことで、開発リソースの不足を補うと同時に、これまで社内になかった技術や視点を取り込めるようになりました。その結果、プロダクト開発のスピードと質の両面が向上し、社内メンバーにも新たな知見が還元されています。
フリーランスを「一時的な戦力」ではなく、対等なチームメンバーとして迎え入れたことで、組織全体としての開発力の底上げにもつながりました。フリーランス活用は、今後のプロダクト成長を支える重要な基盤になっていくといえるでしょう。