【BEYOND AGE社さま】フリーランス人材の活用で創業期から成長を加速

2025.10.14

左から、代表取締役社長 市原さま、弊社担当 高橋

株式会社BEYOND AGEさまは、シニア世代に特化した人材サービスを展開し、エグゼクティブ層の顧問紹介を軸に事業を拡大してきました。

創業者の市原 大和さまは、新卒で東京海上日動へ入社後15年を経て独立。2022年4月に同社を立ち上げ、現在は4期目。0→1の立ち上げ期に直面した数多くの意思決定を、メンター活用とフリーランス協働で乗り越え、事業成長を加速させています。

今回は、市原さまに創業期の課題と、Hajimari代表・木村直人氏との出会い、そして外部プロ人材活用の具体的な成果を伺いました。

フリーランス活用を選択した背景について

貴社のビジネスモデルを教えてください

市原さま:私たちはシニア世代に特化した人材サービスを展開しています。事業の柱は、大企業出身のエグゼクティブ層をベンチャーや中小企業の顧問として紹介するサービスです。他にも、人材紹介やシニア向け研修を行っています。

メインの顧問紹介では、豊富な経験を持つシニア人材を送り込むことで、企業の売上が2倍、3倍と急成長する事例も出ています。また、個人の独立支援や転職支援にも力を入れ、多方面からシニア世代の活躍を後押ししています。

どのような課題があったのですか?

市原さま:課題はとてもシンプルでした。私は大企業出身でしたが、ゼロから会社を立ち上げてスケールさせる方法はどこにも書いていません。本を読んでも「0→1の組織づくり」についてはほとんど触れられておらず、どう進めればよいのか、本当に手探りでした。

人材はどのポジションから採用すべきか。フルタイムで雇うのがよいのか、それとも業務委託が適切なのか。オフィスを借りるべきかどうか。こうした細かい判断の一つひとつがまったくわからなかったのです。

そんなとき、上場企業の社長から「メンターをつけた方がいい」とアドバイスをいただきました。その方自身も、事業フェーズごとにメンターを変えながら成長してきたと伺いました。

外部の視点を取り入れるきっかけは何だったのでしょうか?

市原さま:きっかけをくださったのは、不動産テック業界を牽引する上場企業の経営者の方です。独立前に不動産の相談で知り合って以来、食事に誘っていただき、経営の心構えについて多くのことを教えていただきました。

特に印象的だったのが、「メンターは3人いた方がいい。事業のフェーズごとに変えるべきだ」という言葉です。ご自身の経験に基づいたそのアドバイスに深く共感し、実際にメンターを探し始めました。

株式会社BEYOND AGEさまへ参画したフリーランス

木村直人 - 株式会社Hajimari 代表取締役社長 CEO
大手損害保険会社、株式会社アトラエを経て、株式会社Hajimariを創業


早稲田大学卒業後、大手損害保険会社を経て株式会社アトラエに入社。成功報酬型求人サイト「Green」の立ち上げに携わり、仕組みづくりに従事。その後、人材系ベンチャーに参画し、取締役COOとして新規事業「ITプロパートナーズ事業」を立ち上げる。2015年4月に同事業を業務移管する形で株式会社ITプロパートナーズ(現:株式会社Hajimari)を創業し、代表取締役に就任。創業から10年で13のサービスを立ち上げ、年商100億円を突破するなど、事業を拡大し続けている。

柳澤 雄也 - 株式会社Hajimari 執行役員CIO TUKURUS実施責任者
Sier、フリーランス、GMOインターネットグループを経て、Hajimariに参画


Webアプリケーション開発、システム基盤開発、SREソリューション開発、Adtechシステム開発(開発マネージャー)、海外オフショア事業立ち上げ(事業マネージャー)、社内新規事業立ち上げ、地方開発拠点立ち上げなど幅広い経験を有する。スタートアップから大手企業まで、生成AIシステム開発、マッチングサイト、金融・不動産・人材領域のシステム開発、地方自治体DX推進など多岐にわたる案件をリード。CTO/CIOとして経営と技術の双方から事業成長を支える。

鈴政 漠さん43歳
アフィリエイト広告代理店を経て起業。その後ウィルゲートで執行役員を歴任し、Hajimariに参画


アフィリエイト広告代理店での経験を活かし独立。SEOを軸としたWebコンサルティング事業を展開し、その後、株式会社ウィルゲートに参画。執行役員として営業・マーケティング・組織構築・事業全体の統括に携わり、事業拡大を推進した。2021年より業務委託として株式会社Hajimariに加わり、代表末村直下の特命プロジェクトを推進。起業・役員経験で培った事業戦略と組織マネジメント力を武器に、新規事業の立ち上げから事業全体の基盤構築まで幅広く担っている。

K.Tさん29歳
ネオキャリア、OPNを経て独立し、マーケティング分野で活躍


ネオキャリア社に入社後、人事メディア「HR NOTE」にてコンテンツ制作やSEO対策、LP作成を担当。その後、タイ・インドネシアでのHR Tech/Fintech SaaS事業展開にマーケティングマネージャーとして携わり、現地向けメディア「HR NOTE.asia」を立ち上げ、タイでは月間50万PV、インドネシアでは月間10万PVを突破する成果を上げる。続いてOPN社にてオンライン決済代行事業や飲食店向けSaaS事業に参画し、BtoBマーケティングの仕組みをゼロから構築。大手金融機関とのPOC案件受注など事業推進に幅広く貢献し、創業期からの事業立ち上げや仕組みづくりを数多く経験している。

Hajimari代表・木村との出会いとその影響

弊社・木村とはどのように出会われたのでしょうか?

市原さま:きっかけは、先述の経営者の方から「メンターは必ずつけた方がいい」とアドバイスをいただいたことです。

その際、「バックグラウンドが近い人がいい」「事業のフェーズごとにメンターを変えるべきだ」と具体的な条件まで教えていただき、大企業出身で独立し、事業を大きく伸ばした経験を持つ方を探し始めました。

ちょうどそのとき、とある忘年会でHajimariの高橋さんとご一緒する機会があり、メンターのご提案をしていただきました。そこで思い切って代表の木村さんにメンターについていただけないか?とお願いしたところ、快諾いただいたという流れです。今では本当に心強い存在となっています。

新卒採用によって、どのような成果や変化があったのでしょうか?

市原さま: 本当に様々な変化がありましたが、例えばまず「新卒を採用するといい」との助言があり、実行しました。現在、正社員7名のうち新卒が3名。中途はすべてリファラル採用で、求人広告は出していません。

新卒は“白いキャンバス”と言われる通り吸収が早い。元ソニー副会長、富士通専務、NEC常務など第一線で活躍された経営者の方々に話を伺う機会を設けると、「自分たちの20代は休みなく働いた」というリアルな体験談が、すっと腹に落ちます。

その学びは研修としてパッケージ化してもいいほどの価値がありました。結果として、新卒採用は人材確保にとどまらず、会社全体の学習速度と文化形成を大きく加速させました。

弊社・木村との月1回の面談では、どのような効果がありましたか?

市原さま:最大の効果は、私にとって“経営のペースメーカー”になったことです。面談があるからこそ自然と準備や実行に力が入り、意思決定の精度も高まりました。

100%株主の社長という立場は、誰からも叱られることがありません。ですが「先月やると言ったことができていない」と木村さんに見られるのは恥ずかしい。その緊張感が良いプレッシャーとなり、行動を後押ししてくれました。

意思決定の相談にも大きな価値がありました。例えばオフィスの立地で迷っていたとき、木村さんから「大事なのは立地の良し悪しではなく、多少不便でも“ここで成長したい”と思える学生を惹きつけられる環境かどうか」という助言をいただきました。

もし見栄えや利便性だけで判断していたら、数千万単位の損失を出していたかもしれません。こうした実践的なアドバイスによって、大きなリスクを避けることができました。

フリーランス人材の活用とその成果

フリーランス活用はどのように始まったのですか?

市原さま:木村さんから「フルタイム採用にこだわらず、まずは業務委託から始めてみるといい」とアドバイスをいただいたのがきっかけです。

当時はリソースも限られていたので、オウンドメディアの制作をフリーランスのK.Tさんにお願いしました。結果的に、これが大きな転機となりました。

オウンドメディアは立ち上げから順調に成長し、月間3〜5万PVにまで拡大。そこから問い合わせや人材流入が生まれ、採用にも直結しました。今では「BEYOND AGE」のブランドを広める看板的な存在になっています。

K.Tさんとの協業では、どのような取り組みがあったのでしょうか?

市原さま:K.Tさんとは現在も新規事業を一緒に進めています。中でも「シニア特化のマーケティング事業」は大きな挑戦の一つです。

「シニアといえばBEYOND AGE」と言われるポジションを確立するべく、大手広告代理店のOBの方々とも連携しながら推進しています。数年以内に業界No.1を狙うスピード感で動いています。

フリーランス人材との協業は、単なる外注ではなく、事業そのものを共に育てるパートナーシップになっていると感じています。

弊社・柳澤との協業では、どのような取り組みがあったのでしょうか?

市原さま:システム開発や保守は柳澤さんにお願いしています。私はITが専門ではないため、開発から運用まで安心して任せられるのは本当に心強いです。

スタートアップにとってシステムトラブルは致命的になりかねません。そうした中で、外部のプロフェッショナルに支えていただけるのは非常に大きな安心材料です。

メンター活用の意義とその価値

メンターに有料で依頼する意味は何だと思われますか?

市原さま:やはり「お金を払う」ことが大事だと思います。無料だとどうしても曖昧になってしまう。有料だからこそ、こちらも真剣に準備しますし、木村さんも本気で向き合ってくれる。

さらに、守秘義務契約を交わしているため、安心して経営の核心に触れる話ができます。友人や知人ベースの関係性では、ここまで突っ込んだ相談は難しい。有料のメンターだからこそ得られる価値があると思います。

ChatGPTのようなAIと比べると、どのように感じますか?

市原さま:AIは「平均値の集合」だと感じています。表面的な答えや情報は出せても、経営判断に必要な“直感”や“経験に裏打ちされた背景説明”までは提示できません。

木村さんは「自分は3年目でこう失敗した」といったリアルな体験を交えて教えてくれる。その説得力はAIには絶対に出せないものです。意思決定の腹落ち感は、やはり人間の経験と感覚からしか得られないと実感しています。

これまでを振り返って、成長の要因は何だとお考えですか?

市原さま:大きく3つあると思います。1つは「新卒採用による組織成長の加速」。2つ目は「木村さんというメンターの存在」。そして3つ目が「フリーランスや業務委託を活用した柔軟な体制づくり」です。

これらが組み合わさることで、創業期からの成長を一気に加速できました。どれか1つではなく、相互に作用しながら会社を大きくしてきた感覚があります。

起業は決して一人では成し遂げられません。これからも周囲の知恵や経験を柔軟に取り入れながら、さらなる挑戦を続けていきたいと思います。

メンターとフリーランス活用で、創業期から成長を加速

株式会社BEYOND AGEさまの成長は、外部の知恵と力を柔軟に取り入れたことにあります。

フリーランス人材は、オウンドメディアの立ち上げから新規事業の推進まで、各領域のプロフェッショナルとして事業を力強く支えてきました。

彼らは単なる業務委託先ではなく、ともに未来を描く事業パートナーとして、BEYOND AGEさまの成長に欠かせない存在となっています。

今回の事例のソリューションサービス

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