取締役CTO 北野さま
株式会社KIT Technologyさまは、2023年に創業したソフトウェア開発企業です。受託開発を主軸としながら、自社サービスの企画・開発にも挑戦しています。
少数精鋭の6名体制で事業を進める同社ですが、人員不足の影響により、一時的に自社サービスの開発が停滞するという課題に直面しました。
その状況を打開するために、デザイナーとエンジニアの2名のフリーランスを新たに迎え入れました。短期間で即戦力を確保したことで、プロジェクトは再び動き出し、品質面でも大きな改善が見られたといいます。
今回は、取締役CTO 北野 一真さまに、フリーランス活用に至った背景や具体的な成果について詳しくお話を伺いました。
北野さま:当社は、受託開発を主な事業としています。クライアントからいただいた案件を請け負い、開発を進めるのが収益の大部分です。一方で、創業当初から自社サービスの企画・開発にも注力したいという思いがありました。
北野さま:メンバーの大半が受託開発案件に手を取られてしまい、進めていた自社サービス開発が止まってしまったことです。また、社内にデザイナーがいないため、副業で協力してくれる知人はいたものの、稼働が安定せず難しさを感じていました。
そこで、まずはプロダクトデザインの経験があり、納期や工程を意識できる専任のデザイナー、そして自社サービス開発を推進できるエンジニアを探すことにしました。
北野さま:正社員採用も検討しましたが、現実的には難しかったのです。シニア層はどの企業も争奪戦であり、当社の規模や知名度では容易に採用できません。
そこで、当社が重視しているのは「少数精鋭のチームづくり」です。頭数を増やすのではなく、即戦力として自立して動ける人材を求めていました。その観点から、外部のフリーランスに参画してもらうことが最も適切だと考えました。
北野さま: 自律的に動き、責任を持って仕事に取り組めることを前提にお願いしました。
具体的には、デザイナーにはプロダクトデザインの経験を持ち、エンジニアやPMと密に連携しながら仕様の行間を埋められる方を希望しました。
エンジニアについては、特定の技術に限定せず、フロントからバックまで幅広く対応できるフルスタック寄りの方を依頼しました。
北野さま:K.Yさんには委託先のプロジェクトに加わっていただき、デザイン面を幅広く担っていただきました。
I.Nさんには自社サービス開発を中心に取り組んでもらい、止まっていたタスクを前に進めてもらっています。お二人とも「チームの一員」という位置づけですが、実際には自己管理のもとで高い独立性を発揮しながら動いてくれています。
北野さま:K.Yさんは誠実で謙虚な人柄です。プロジェクトマネージャーやエンジニアと丁寧にやり取りし、仕様の抜け漏れも拾ってくれるので、プロジェクト全体がスムーズに回るようになりました。クライアントからの信頼も厚いですね。
I.Nさんは日本語が堪能で、淡々と着実に仕事を進めてくれるタイプです。指示を待つのではなく、自ら判断して責任感を持って取り組んでくれるので、安心して任せられます。
北野さま:K.Yさんには安定したデザインリソースとして参画いただき、副業ベースでは難しかった稼働の安定化や納期管理を実現できました。
I.Nさんには、自社サービス開発で止まっていた残りのタスクをすべて完了してもらい、再始動の推進力となってもらいました。
お二人が加わってくれたことで、リソース不足を補うだけでなく、開発の質も引き上げられたと感じています。
北野さま:K.Yさんはクライアントから「継続してお願いしたい」と評価をいただいています。単なるデザイン作業にとどまらず、後工程を意識した実践的なアウトプットを出してくれる点が高く評価されています。
I.Nさんは残っていたタスクをすべて完了し、開発のボトルネックを解消してくれました。これは非常に大きな成果であり、チームにとっても大きな前進になりました。
北野さま:想定よりも早く、希望に合う人材に出会えたことが一番大きいです。2~3ヶ月以内にマッチしたので驚きました。
また、営業担当の方の提案スタンスが押し売り感がなく、付き合いやすいと感じました。
北野さま:出会いのきっかけであり、将来のメンバー探しの手段でもあると思います。プロダクトに共感して一緒に動ける方がいれば、正社員化もありえますし、フリーランスのまま長くお付き合いするのも自然な形です。
スポットで参画いただく役割と、将来の採用候補という側面その両方を持つ存在だと考えています。
株式会社KIT Technologyさまは、2名のフリーランス参画により、自社サービス開発の停滞とデザイン人材不足という課題を同時に解決しました。
単なる人材リソースの補填にとどまらず、期待以上の成果を出し、クライアントやチームからの信頼を高める存在となっています。フリーランスは補助役ではなく、少数精鋭チームをさらに強化するための重要なパートナーであることが示された事例といえるでしょう。