【メドケア株式会社さま】守りから攻めへ。フリーランス活用で実現した開発体制とは

2025.10.17

左から、PM 高橋さま、弊社担当 音田

メドケア株式会社さまは、企業向けに従業員の健康をサポートするアプリ「Medically(メディカリー)」を提供し、健康増進や生活習慣病予防などに取り組む企業です。

オンラインで完結する特定保健指導や禁煙サポートプログラムを展開しており、場所や時間を問わず利用できる利便性から、現在では400社以上の企業・団体で導入されています。

当時、開発チームは少人数体制で業務を兼任する状況が続き、CSからの要望や管理画面の改善などに十分対応できない課題がありました。そこで、緊急度の高い課題を迅速に解決するため、即戦力としてフリーランス人材の活用を決断されました。

今回は、PMの高橋さまに、フリーランス活用の背景や依頼した業務内容、フリーランス活用の成果について詳しくお話を伺いました。

フリーランス活用を選択した背景について

貴社のビジネスモデルを教えてください

高橋さま:当社は、企業向けに従業員の健康をサポートするアプリ「Medically」を提供している企業です。健康増進や生活習慣病予防といった課題の解決を目的に、特定保健指導や禁煙サポートなどのプログラムをオンラインで展開しています。

「Medically」はスマートフォンがあれば場所や時間を問わず利用できるため、多くの企業様から「手軽に取り入れられる」とご好評をいただいております。

現在では、ありがたいことに400社以上の企業・団体様にご導入いただいております。

どのような課題があったのですか?

高橋さま:当時、開発者チームはネイティブアプリエンジニアが2名、QAエンジニアが1名という体制をとっていました。そのため、ネイティブアプリエンジニアがバックエンドも兼任して業務をサポートする状態になってしまっていたのです。

なんとか状況を支えるために業務を遂行してもらっている体制だったため、根本的なバックエンド側の課題はたくさんありましたが、そこの解決にはなかなか辿り着きませんでした。

CSからもらう「お客様からこういう要望がある」「管理画面をこうしたい」という要望にも応えられず、人員を増やすしかないと思いました。

なぜフリーランス活用という手段を選択したのですか?

高橋さま:企業が抱える課題は、大きく二つに分けられると考えています。一つは「重要度の高い課題」、もう一つは「緊急度の高い課題」です。

当時は、特に緊急度の高い課題が多い状況でした。

正社員の採用ももちろん魅力的ですが、正社員の場合は組織の文化づくりに携わることができるため、重要度の高い課題に腰を据えて取り組みやすいと感じています。

一方で、目の前の緊急度の高い課題を最短で解決するには、フリーランスの方のほうが適していると考えました。

Hajimariへどのような人材をオファーしたのですか?

高橋さま:大前提、当社の開発環境やスキルにマッチすることは必須でした。

また、ギャップが生まれないように、社内の整備しきれていない部分なども正直にお伝えしていたため、そこに納得して参画してくださる方がいいなと考えていました。

メドケア株式会社さまへ参画したフリーランス

S.Kさん40代
公官庁や広告会社、電力会社向けのシステム開発などに従事し、独立

2006年よりエンジニアとしてキャリアをスタート。JavaやC#を用いて、公官庁・広告・電力関連など幅広い業界のシステム開発に従事。その後、ポータルサイト構築の現場でRubyを活用し、要件定義から保守運用まで一貫して担当。2019年に独立し、請求書発行システムの開発を0→1フェーズから担当し、要件定義から保守運用までを幅広く対応。GCP環境でのインフラ構築なども手がける。

M.Sさん30代
C#のバックエンド開発を経て、多様なモバイルアプリ開発を経験

2016年にエンジニアとしてキャリアをスタート。当初はC#を用いたバックエンド開発を担当し、2018年よりモバイルアプリ開発へと領域を拡大。学習系アプリや音声認識アプリなど多様な開発経験を積む。その後、WEB配信アプリのリニューアル案件にて0→1フェーズでモバイルアプリの開発をリード。直近では、確定申告スマホアプリの開発に携わり、追加機能開発やバグ修正を中心に担当。

A.Yさん40代
受託開発の企業にてSalesforceエンジニアとして経験を積み、フリーランスに転身

1996年に受託開発企業でエンジニアとしてキャリアをスタート。SEとしてウォーターフォール開発に従事した後、2021年よりSalesforceエンジニアとして経験を積む。2023年にはフリーランスに転身し、開発から要件定義・設計・実装・テストまで一貫して担当。直近では、Salesforceの導入支援やカスタマーサクセス関連の業務に携わり、PMとしても上流からの対応を行う。

E.Rさん40代
Ruby on Railsを中心に多数プロダクトに携わる

2007年よりエンジニアとしてキャリアをスタート。Rails黎明期から設計・実装に携わり、長年にわたり多様なプロダクトの立ち上げ・運用を経験。直近では、EC・D2C事業者向けクラウドサービス企業にて公式LINE管理システムの開発やAI分析基盤構築プロジェクトに参画し、バックエンド開発から運用改善まで幅広く担当。また、ストレスチェック/サーベイサイトの長期プロジェクトでは詳細設計・API開発・React移行対応・新人育成まで一貫して携わる。

フリーランス活用の成果について

フリーランスの方々にはどのようなポジションで入ってもらいましたか?

高橋さま:それぞれご経験に沿ったポジションをお願いしており、2名がバックエンドエンジニア、1名がアプリエンジニア、もう1名がSalesforceエンジニアとしてご参画いただいています。

フリーランスの方々はどんな方でしたか?

高橋さま:みなさん、とても主体性に長けており、提案なども積極的にしてくださっています。できないことを「できません」で終わらせるのではなく、こちらの意図を汲んだうえで代替案を出しながら寄り添ってくださる素敵な方々です。

開発環境をより良くするためにも、社員とコミュニケーションをとりながらさまざまなことを提案してくださるので助かっています。

フリーランスの方々が参画した成果はどうでしたか?

高橋さま:これまではどうしても「守りの開発」だけになってしまっていたのですが、それに追加して「攻めの開発」もできるような環境になってきたと思います。

どのようにすればユーザーさんが継続して使いたいと思ってくれるのかをより考え、アプリに反映していくことが今後さらに必要になります。

それを実現できるフェーズに来られたのは、フリーランスの方々が課題解決のために尽力してくれたおかげです。

フリーランス活用という手段について

プロパートナーズを活用してみていかがでしたか?

高橋さま:結論として、とても満足しています。社内のリソースだけでは対応しきれない緊急度の高い課題に対して、即戦力になる人材がいるということは大きなメリットだと感じました。

Hajimariの担当者さんのレスポンスが速いことも安心材料になっているため、もし他のポジションでも人材が必要になった際は、プロパートナーズを活用したいと思います。

フリーランス活用がもたらした「攻めの開発」への転換

メドケア株式会社さまは、エンジニアの人材不足をきっかけにフリーランス人材の活用を決断されました。緊急度の高い課題を迅速に解決するために、即戦力としてフリーランスを活用した結果、開発体制の安定化と品質向上の双方を実現されています。

フリーランスの主体的な課題解決により、これまで「守り」に偏りがちだった開発体制が、ユーザー体験を磨く「攻めの開発」へと進化を遂げつつあるといいます。

フリーランス人材の柔軟な発想と専門性は、チーム全体の推進力を高める大きな原動力になっているといえるでしょう。

今回の事例のソリューションサービス

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