
左から弊社担当 高橋、代表社員税理士 山岸さま
GrowthPartners税理士法人さまは、税務・会計を主軸に、社労士法人、コンサルティング会社、飲食事業などを展開する「Growth Partnersグループ」の中核企業です。
「お客様の真のパートナーとして共に歩んでいく」という理念のもと、会計・税務の枠を超えた実践的な経営支援を強みとしています。
企業の成長を幅広く支えるなかで組織も拡大し、人事担当の不在や採用・広報体制の未整備といった課題が浮かび上がりました。
そこで、人事制度の再構築や採用ブランディングをゼロから立ち上げるため、フリーランス人材の活用を決断。
今回は、代表社員税理士の山岸秀地さまに、フリーランス活用に至った背景、具体的な支援内容、そして参画後の成果について詳しく伺いました。

山岸さま:弊社は「Growth Partnersグループ」として、税務・会計を軸に事業を展開しています。
母体となる税理士法人のほか、社労士法人やコンサルティング会社、飲食事業などもグループ内で運営しており、経営全体を支援できる体制を整えています。
会計・税務の枠を超え、財務分析を通じた課題抽出や経営改善の実行支援までを一貫して担う、いわば「企業の成長を支えるパートナー」として、お客様に寄り添った経営支援を行っています。
一般的な税理士法人の業務は「決算書や申告書の作成」「記帳代行」といったイメージを持たれがちですが、私たちはそうした枠を超え、「会計・税務」「財務分析」「課題解決」という3つの力を軸に、より実践的なサポートを提供しています。
現在、グループ全体で約90名が在籍し、本社を含む3拠点で約1,000社のお客様とお取引があります。単なる税務対応にとどまらず、将来の事業計画や経営課題の解決まで踏み込む。そんな姿勢で日々の支援に取り組んでいます。
(※数値はいずれも2025年10月時点)
山岸さま:従業員が50名を超えた頃から、いくつかの課題が顕在化してきました。
まず、専任の人事担当が不在で、労務対応を含む人事業務のほとんどを経営メンバーが兼務していたため、リソースが圧迫されていました。人事ポリシーや組織戦略、社員満足度調査といった仕組みもなく、「ゼロから体制を整える」必要があったんです。
さらに、採用・広報面でも課題がありました。採用サイトがなく、自社ブランディングの発信が弱かったことに加え、SNSなどでの情報発信や広報戦略も未整備で、結果として受け身の採用しかできていませんでした。
山岸さま:フリーランスを活用したのは、必要な知見をスピーディに取り入れられること、そして正社員採用によるミスマッチのリスクを避けられる点が大きな理由でした。
業務委託であれば3カ月単位で契約更新ができ、状況に応じて柔軟に運用できます。まずは外部のプロに人事の土台を作ってもらい、そのノウハウを社内へ引き継ぐ意図がありました。
実際にフリーランスのN.Uさんに参画いただいた後は、人事担当を採用し、その育成までお願いすることで、体制づくりのスピードが一気に加速しました。
外部のプロが基盤を整え、その知見を内部に根付かせることで、社内メンバーも一緒に成長していく。そんな良い循環が生まれたと感じています。
山岸さま:人事の設計から実行までをリードできる方です。人事ポリシーや評価制度の設計、採用ブランディングや採用サイトの制作、広報戦略の立ち上げなど、幅広い領域を一貫して担える経験を重視しました。
そしてもう一つ大切にしたのは、経営視点を持ちながら社内メンバーと伴走できることです。単に知識やスキルがあるだけでなく、社内の育成まで見据えた提案ができる方が理想でした。
面談の段階から「答えを出すだけでなく、次の打ち手まで提示してくれる」という姿勢を感じ、まさに弊社が求めていたタイプだと感じました。
新卒でグッドウィルグループに入社し、支店長・エリア長として営業組織を統括。その後、エスキュービズムで採用計画や育成、組織施策を幅広く担当。現在はメディカルノートにて人事責任者/執行役員として、人事機能の立ち上げと運用に携わり、採用設計からオンボーディング、MVV策定、評価制度までの仕組みづくりを推進している。

山岸さま:人事全体の戦略設計から制度づくりまでをリードする、いわば「人事責任者的ポジション」として参画いただきました。
当時はまだ専任担当がいなかったため、採用・広報・評価制度など、人事に関するあらゆる仕組みを包括的に構築してもらう形です。
経営メンバーとも密に連携しながら、人事機能を社内に根付かせることをミッションとしてプロジェクトを推進してもらいました。
山岸さま:非常にバランス感覚に優れた方です。専門知識が豊富なだけでなく、現場の温度感を踏まえた柔軟な提案ができる。ご自身の経験を惜しみなく共有し、質問に対しても常に「答え+α」の視点で返してくださるのが印象的でした。
経営全体を見据えながらも、自ら手を動かし実務を進めてくれる姿勢に安心感がありましたね。また、話しやすい雰囲気で社内メンバーともすぐに打ち解け、まさに伴走してくれるパートナーという言葉がしっくりくる方でした。
山岸さま:初期段階では私もミーティングに同席し、全体方針をすり合わせながら進めていきました。
週1回の定例ミーティングで進捗と課題を整理し、次に取るべきアクションを明確化。その上で、N.Uさんが主体となって資料や企画をまとめ、提案までリードしてくれたんです。
N.Uさんが中間資料を作成し、経営陣が確認・ブラッシュアップを行うという、建設的なサイクルを築けました。
制度設計や評価体系の見直しも、他社事例を踏まえた実践的な提案が多く、全体的に非常にスムーズでした。
山岸さま:一番の成果は、人事体制が「仕組みとして機能するレベル」まで整ったことです。採用サイトや広報戦略の立ち上げ、人事ポリシーの策定、評価制度の再構築など、短期間で多くの基盤が形になりました。
また、そのプロセスを通じて、社内メンバーが人事の考え方やノウハウを吸収できた点も大きいです。現在では人事担当が自走しながら運営を進めており、N.Uさんは壁打ちやアドバイザーとして継続的に関わってくださっています。
外部の力をきっかけに内部が育つ。まさに「外部から始まり、内部に根づく支援」の理想的な形だと感じています。

山岸さま:結果として、非常に良い選択だったと感じています。まず、3カ月ごとの契約更新という区切りがあることで、スピード感を保ちながら施策を前に進められました。
また、単なる実務支援にとどまらず、次にやるべきことを常に提案してくれる点が心強かったです。評価制度の見直しや採用ブランディングなど、当社だけでは着手が遅れがちなテーマを、他社事例と実行計画まで一貫して示してくれました。
その結果、人事機能が「仕組みとして回る」レベルまで早期に立ち上がり、現在は社内メンバーが自走できる体制が整っています。
山岸さま:社内の強みを拡張し、組織のアップデートを加速させるための第二のエンジンだと考えています。内部には現場理解と継続性という価値があり、外部には客観性と最新知見があります。
この両者を二軸で動かすことで、意思決定の質と実行速度が上がる。必要な時期に必要な専門性を取り入れ、成果で関係性を評価できる点も健全です。
当社にとってフリーランス活用は、組織の土台を整え、次の成長段階へつなぐための重要な選択肢だと位置づけています。
外部のプロフェッショナルを、一時的な「応急処置」としてではなく、長期的な戦略パートナーとして迎え入れる。その結果、GrowthPartners税理士法人さまは、組織の土台を整え、自走するチームを育てる有効な手段を確立しました。
経営課題の解決に必要なのは、固定化された仕組みではなく、変化を柔軟に取り入れる姿勢です。社内の現場知と外部の知見を掛け合わせることで、より強く、しなやかな組織基盤を築くことができます。
GrowthPartners税理士法人さまの歩みは、これからの時代にふさわしい組織づくりの先進的な事例と言えるでしょう。