【国立がん研究センター研究所 計算生命科学ユニットさま】フリーランスエンジニアの力を借り、開発業務の効率化を図る

2025.05.16

計算生命科学ユニット 独立ユニット長 小嶋泰弘さま

国立がん研究センター研究所 計算生命科学ユニットさまは、がん研究を中心として大規模生命医科学データの情報解析技術の開発に取り組んでいる研究室です。

情報解析技術の開発をおこなうなかで、主に「解析」の効率化に携わる人材を欲し、フリーランスを活用されました。今回は計算生命科学ユニット 独立ユニット長 小嶋泰弘さまに、フリーランス活用のきっかけや実際に依頼している業務、その成果などを伺いました。

フリーランス活用を選択した背景について

貴社のビジネスモデルを教えてください

小嶋さま:国立がん研究センター研究所では、国民の皆様のがん治療に還元ができるよう、がんの本態の解明や治療効果の検証、最先端のがん治療の導入などをおこなっています。

なかでも、我々の部署では情報解析技術の開発を主軸としています。ビッグデータ化が進んでいる近年、複雑なコンテキストのデータがあがってくるため、いかに有用な知見を抽出してくるかという面で高度な情報解析技術が必要になります。

そこで、深層学習やベイズモデリング、3Dモデリングなどを組み合わせた方法論を開発するのが役割です。

どのような課題があったのですか?

小嶋さま:この部署では情報解析技術を作るのと同時に、そこからがんの生物学に還元するため、実際のデータを解析して知見を見出していくようなこともおこなっています。

その際に「技術を開発する」というところと、「解析をおこなう」というところの結果のバランスに課題がありました。そのため、特に解析の部分で効率化に携わっていただけるような人材を求めていたのです。

なぜフリーランス活用という手段を選択したのですか?

小嶋さま:高度な技術を持つ方を正社員で採用するのは、そもそもハードルが高いと感じていました。

また、解析だけでいえば、必ずしもフルタイムで働いていただく必要はない業務量であったため、フリーランスの方に限られた時間の中で能力を発揮していただくほうがよいかなと考えました。

Hajimariへどのような人材をオファーしたのですか?

小嶋さま:解析の部分をお願いするにあたって、Pythonコードを書けて、データ解析の経験がある方をオファーしました。

また、深層学習技術についての改良などもできるような、そういった領域の知見を持ち合わせている方であればなお嬉しいとお伝えしたと思います。

国立がん研究センター研究所 計算生命科学ユニットさまへ参画したフリーランス

K.Aさん33歳
エンジニアとしてC言語での開発に従事し、その後Pythonを用いたAI開発に携わる

2012年よりエンジニアとしてキャリアをスタート。当初は組み込み系エンジニアとしてC言語での開発に従事していたものの、2018年頃からはPythonを用いたAI開発に携わる。直近では請求書PDF認識AI開発案件に携わり、AI開発からGCPへのデプロイまで一貫して担当。

フリーランス活用の成果について

K.Aさんにはどのようなポジションで入ってもらいましたか?

小嶋さま:今回のプロジェクトで開発しているツールを実際に運用していただくところに加えて、そこの自動化、効率化に対する枠組みの開発も一緒におこなっていただいています。

K.Aさんはどんな方でしたか?

小嶋さま:すごく柔和な方で、かなり複雑なことをお願いしているにもかかわらず、よく理解してくださる印象です。

コミュニケーションが柔軟にとれる方なので、とても助かっています。

K.Aさんにどのように課題解決を進めてもらいましたか?

小嶋さま:現在は週2回程度オンラインで稼働していただいており、開発業務をおこなっていただいています。また、週に1回ミーティングを実施し、今後の開発方針を打ち合わせしています。

K.Aさんが参画した成果はどうでしたか?

小嶋さま:実装が完了し、運用しているものもあるため、成果としては着々とあげていただいていると思います。

ただ、例えば論文として公表されるという面ではまだこれからなので、成果を目指して一緒に取り組んでいただいている状況です。

フリーランス活用という手段について

プロパートナーズを活用してみていかがでしたか?

小嶋さま:どういうことをしたくてどういう人材が必要なのか、というところを具体的に掘り下げてくださり、実際に適した方をアサインしていただいたので、とても助かりました。

また、何かあれば柔軟にフォローいただける環境なこともありがたく思っています。

国立がん研究センター研究所 計算生命科学ユニットさまにとってフリーランス活用という手段とは?

小嶋さま:個人的に受けた印象ではありますが、フリーランスを活用するメリットとして、プロジェクトドリブンで手を組めることが挙げられると思います。その時々のプロジェクトに対して最適な人材にジョインしてもらえることが一番のよいところではないでしょうか。

何か困りごとがあるときに、その課題に対して最適なスキルを持った方に入っていただき、集中的に改善してもらえるのは、フリーランスならではのメリットだと感じています。

フリーランス人材がいればスポットで深掘りができる

国立がん研究センター研究所 計算生命科学ユニットさまにおいて、フリーランス人材を活用することはあまり多いケースではなかったといいます。

今回、プロパートナーズをご利用いただいたことで、ほしいときにほしい人材をアサインできることに大きなメリットを感じたと、インタビュイーの小嶋さまはお話しされていました。

正社員で雇うことが難しい最適なスキルを持った人材を、最適なタイミングで確保できることは、フリーランス活用の最大の特徴ともいえるでしょう。

今回の事例のソリューションサービス

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