【パーソルテンプスタッフ株式会社さま】フリーランスの豊富な経験を活かし、自己認知を高めて課題を解決

2025.02.25

左から、下司さま、星野さま、佐藤さま

パーソルテンプスタッフ株式会社さまは、人材派遣、紹介予定派遣、アウトソーシングなどのサービスを提供している企業です。「はたらいて、笑おう。」をビジョンとするパーソルグループの一つとして、労働・雇用の課題解決を通じ、持続可能な社会の実現に貢献しています。

そんなパーソルテンプスタッフ株式会社さまでは、会社が飛躍するにつれて仕組みが整ってきたことから、より多様な経験やアドバイスの必要性を感じられ、フリーランスによるメンタリングを取り入れることを決意されました。

今回は、フリーランス活用の成果について、星野 達也さまと、実際にメンティーとしてメンターの方とのセッションを受けている下司 洋輔さま、佐藤 えり香さまにお話を伺いました。

フリーランス活用を選択した背景について

貴社のビジネスモデルを教えてください

星野さま:当社は、業界最大級のビジネススケールの総合人材サービス会社です。

人材派遣、人材紹介、紹介予定派遣、アウトソーシングなど人材・仕事に関するあらゆるソリューションを提供しています。

どのような課題があったのですか?

星野さま:会社のステージが成長期から成熟期に入り始め、仕組みやサービスが整ってきたが故に、「同じ会社の上司、部下だけでは得られることが難しい多様な経験やアドバイス」を得難くなってきているような状態にありました。人事が介入して意図的にそういった場を提供しなければ、次のリーダーが生まれにくくなってしまうのではないかと危惧していたのです。

会社としても経営層に多様性を持たせていきたいと考えており、結果的に組織力を上げたいという目的があります。

そこで、リーダーに近い方々を選抜し、育成施策を打っていこうというプロジェクトが立ち上がりました。

なぜフリーランス活用という手段を選択したのですか?

星野さま:フィードバックをもらう人が外部のフリーランスであれば、客観的に自分の立ち位置を把握しやすいと考えたからです。本人たちにとっての自己認知に繋がると思いました。

また、次世代のリーダーを目指してもらうなかで、構想力を鍛えてほしいという想いもありました。これまでそういった経験を多くされてきている方の失敗談やネットワークから新たな気付きも得られるのではないかと考え、フリーランスを活用することにしました。

Hajimariへどのような人材をオファーしたのですか?

星野さま:当社にフィットしそうな方を20名ほどピックアップしていただき、皆さんとお会いしました。その結果、6名の方に参画いただくことになりました。

パーソルテンプスタッフ株式会社さまへ参画したフリーランス

E.Rさん50歳
米系エグゼクティブサーチファーム、ドイツ系製薬会社、英系消費財大手などを経て株式会社EpoChを創業

米系エグゼクティブサーチファームでの人材コンサルタントを経て、ドイツ系製薬会社に入社し人事としてのキャリアがスタート。転職先の米系高級消費財では戦略人事ビジネスパートナーの責任者、英系消費財大手2社では日本法人の人事責任者を歴任。その後、東証プライム市場上場 人材紹介会社で執行役員 Global CHROに就任。現在は株式会社EpoChを創業し、幅広い支援を実施している。

S.Yさん36歳
株式会社サイバーエージェント、iemo株式会社(COO)を経て、株式会社overflowを創業

株式会社サイバーエージェントにてキャリアをスタートし、代理店事業の営業戦略立案、企画・プランニング業務を経験したのち新規事業開発局に異動。サービスプロデューサーとして3つのプロダクトの新規事業企画から立ち上げ、運用までを一貫して担当する。その後事業部長に昇格。キュレーションプラットフォームを展開するiemo株式会社に転職してからはCOOに就任し、DeNA社の広告ビジネス部部長も兼務。現在は人材採用SaaSプラットフォームの「Offers」を運営する株式会社overflowの代表取締役を務める。

T.Jさん46歳
三和銀行(現三菱UFJ銀行)、株式会社リクルート、株式会社エス・エム・エスを経て、株式会社コズレ、株式会社本郷スタートアップスを創業

慶應義塾大学卒業後、三和銀行(現三菱UFJ銀行)でIPO支援を行う。その後、株式会社リクルートにて人材領域の組織・育成・採用戦略の立案、実行を務める。株式会社エス・エム・エスでは新規事業であった病院コンサルティング部門の立ち上げに従事。2013年には取締役COOとして株式会社コズレを創業し、2016年には代表取締役CEOに就任。2022年に、株式会社コズレのアドバイザーへと退くとともに、株式会社本郷スタートアップスを創設。

O.Tさん38歳
株式会社Grooves、Amazon(事業責任者)、ランサーズ株式会社を経て、TAAS株式会社を起業

新卒で株式会社Groovesに入社し、営業を経験。その後、Amazonにてグローバルで史上最年少の事業責任者として活躍する。ランサーズ株式会社では初となる海外進出の子会社を設立し、取締役に就任。TAAS株式会社を起業してからは広告掲載モデルの機密文書処理事業にて3億円の調達等、事業責任者・COO・経営者としてキャリアを積んでいる。

K.Yさん41歳
伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社、半導体ベンチャー、P&Gジャパン、株式会社ファーストリテイリング

伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社にて海外営業を経験し、半導体ベンチャーの米国支店を立ち上げる。P&Gジャパンではマーケティング業務に従事。株式会社ファーストリテイリングでは、国外拠点の責任者として経営全般を担う。知名度の低いヨーロッパでのブランディング、マーケティングや、CFO直下の購買戦略室責任者として販管費のコストカット・可視化・最適化を行うなど幅広く、かつグローバルに活躍している。

Y.Hさん53歳
ソフトバンクフォーラム株式会社、サン・マイクロシステムズを経験後、株式会社メジャース、株式会社テイラーワークス、株式会社コアバリューを創業

IT展示会主催社のソフトバンクフォーラム株式会社にてキャリアをスタートし、企業イベントの総合プロデューサーとして数多くのITイベントをプロデュースする。その後、サン・マイクロシステムズに入社し、コーポレートマーケティング本部長として広告、イベント、ブランディング等を統括。2007年には株式会社メジャースを設立し、国内外の幅広いクライアントへ業務課題解決のサービスを提供。株式会社テイラーワークスを創業してからはコミュニティで生まれた共創型ソリューションを実現。現在は株式会社コアバリューを新たに設立し、多岐にわたる支援サービスを提供している。

フリーランス活用の成果について

フリーランスの方々にはどのようなポジションで入ってもらいましたか?

星野さま:6名の方にご参画いただき、それぞれ2、3名のメンタリングを担当していただきました。6ヶ月間の間、月2回の頻度で進めてもらっています。

初回はできる限り対面で会っていただきましたが、その後の具体的な方法は任せている状態です。

フリーランスの方々にどのように課題解決を進めてもらいましたか?

佐藤さま:私はE.Rさんにメンターとしてついていただき、自分自身の価値観を明確化していくためにテーマを設定してすり合わせをしました。

メンタリングというもの自体がはじめての経験でしたが、とてもフラットに対応してくださり、私自身の考え方を引き出すような問い方も優れていらっしゃるなと感じています。

どのような工夫をすれば、私もそういった問いができるようになるだろうかと考えるきっかけになり、学ぶことも多くありました。クローズドの空間のなかで、心理的安全が保たれた空間を作ってくださったという感覚があります。

下司さま:私はかなり実務に寄ったテーマを設定し、壁打ちで会話していただきました。今期、新任のマネージャーを部下に持つ環境となっていたため、責任者の育成における課題を解決するために支援をお願いしたかったのです。

直近の課題に対してどう向き合うべきか、実際に起きていることややりたいと思っていることを相談すると、経験や知見のなかから事例を出しつつ、的確なアドバイスをくださいました。

フリーランスの方々が参画した成果はどうでしたか?

佐藤さま:E.Rさんとの取り組みを進めるにつれ、「思考」を日常のなかに取り組めたことが大きな成果です。

これまで、マネージャーやメンバーとの会話は業務の話や戦略の話、業績の話になりがちでした。しかし、価値観や気持ちなどの「形はないけど大切なもの」について考える習慣がつきました。

また、それをどうアウトプットしていけば効果的なのかまで教えていただきました。メンバーに自分の価値観を伝えていくにはストーリーが大切なのだと繰り返し助言いただき、大きく得られるものがあったと感じています。

下司さま:一人で向き合っていたら気付けなかったであろう、さまざまな視点やアプローチ方法に気付くことができました。はじめにテーマを設定する際、実務に振り切るかビジョンなどにするか迷ったのですが、私にとっては選んだ方が正解だったと感じています。

フリーランス活用という手段について

プロパートナーズを活用してみていかがでしたか?

星野さま:メンタリングを行うと決めてから複数のサービスを検討しましたが、一番フィットしていると感じたのがプロパートナーズでした。結論、非常によく向き合いながらご支援いただいたと思っており、感謝しています。

今回はじめて行う取り組みだったため、このメンタリングに対しての効果の整理や、私たちがやるべきことに対してもしっかり導いていただきました。

ご紹介いただいた方は皆さん素晴らしく、そのなかでも特にマッチする方をアサインすることができました。メンバーのことも支援していただき、私たち人事の成長にも繋がったと感じています。

パーソルテンプスタッフ株式会社さまにとってフリーランス活用という手段とは?

佐藤さま:社内では得られないものを得られる、貴重な時間を作れる手段です。今回作っていただいたメンタリングの時間は、とても意味のあるものだったと思います。

下司さま:社内ではなかなか得られないようなアドバイスや支援をいただける手段だと感じました。壁打ちしながら進めていただき、実際にやりたいことができる環境をつくることができているので感謝しています。

多様な経験をしているフリーランスを活用することで、新しい気付きを得られる

パーソルテンプスタッフ株式会社さまは、次世代リーダーを育成するプロジェクトにおいて、メンタリングを行うためにプロパートナーズを活用されました。

実際にメンティーとしてメンターと触れ合うなかで、自分自身にどのような価値があり、ビジネスにおいてどう強みを発揮していけるのかに気付けたといいます。また、実務における目の前の課題に対しても、フリーランスとの壁打ちによって解決へ導くことができたと伺いました。

経営者として活躍している人材の経験、知見によるアドバイスを受けられるのは、外部のフリーランスを活用したからこそのメリットだといえます。会社が成熟期に入っているときこそ、フリーランスを活用し新しい気付きを得ることで、さらに事業を飛躍させることができるのではないでしょうか。

今回の事例のソリューションサービス

「メンタープロパートナーズ」は、元大手企業のCFOや有名グローバル企業出身の事業家といった超ハイレイヤー人材を、社外メンターとして企業へ紹介するマッチングサービスです。抜擢した幹部レイヤーの育成から、経営陣の次なるステージへの成長まで、企業のあらゆる課題に応じてノウハウを提供します。

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